ケーブルのエージング(2)[2014年02月09日]
Pre-Power間のケーブルをMITからCardas/Hexlink Golden5に換えるだけでDSDとPCMの音の響きが変わるので、一概にDSDが音場を表現しており、PCMが音像表現に優れているとは言えません。しかし、DSD再生がPCM再生より中低域の音の響きに豊かであるのは確かです。MITではバランスよくふくらんで試聴できたEarl Klugh/Finger Paintings , Cat Stevens / Tea For The Tillermanの押し出しの強い中低域の解像度がCardasでは不明瞭になってしまいました。その一方でPCM再生時にはMITでは高域がすこしきつく感じていた響きが滑らかになります。ケーブル1本を取り換えただけでも明瞭な違いが生じるのですから、システムによって全く違う音の響が得られても不思議はなく、結局は自分自身で試行錯誤を体験するしかありません。
MFSL Beatles Colection(BC-01 ~14)の最終録音(5)[2014年02月08日]
Beatles/Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band(MFQR1-100)は1日に24 bit,192kHzで録音しました。
今日はこのMFQR1-100SFをX64DSDで再録音しました。同時に、他のMFQRのアルバムも5種類 X64DSDに変換して比較試聴してみました。MFQR1-005/Supertramp/Crime Of The Century , MFQR1-017/Pink Floyd/Dark Side Of The Moon , MFQR1-025/Earl Klugh/Finger Paintings , MFQR1-035/Cat Stevens / Tea For The Tillerman , MFQR1-084/Alan Parsons Project / I Robot
これらの6種類のアルバムを聴くと24 bit,192kHzのPCM による再生が適しているのは1-005,1-017,1-084の3アルバムで、
X64DSDが適しているのは1-025,1-035,1-100と分かれました。PCM録音は高域がきれいに伸びており、情報量も多く緻密な響きを得ることができます。一方DSD録音は中低域に充実感を感じることが可能で心地よい響きがえられます。あくまでも私のシステムでの限られた条件と私の嗜好ですので客観性はほとんどありません。
皆さんもご自宅で比較試聴して、感想をお聞かせください。
ケーブルのエージング[2014年02月07日]
J.R.D.G / COHERENCE(プリアンプ)とMODEL 8T(パワーアンプ)間はCardas / Hexlink Golden 5(XLR) /5mを長年(6年)使ってきました。それ以前はMIT SHOTGUN (XLR) / 8mを使用(7年)していました。今回このMIT Cableの端子をNEUTRIK XLRからCARDAS / CG F XLR およびCG M XLRに取り換えてみました。接着にはCardas/銀半田を使用しました。
最初の1か月は結構満足していましたが、エージングが進むほどにスピード感が増し、低域が細身になってふくらみが少なくなってしまいました。情報量は多いのですが低域の響きに余韻がないのです。ピアノ・弦の小編成物は良いのですがオーケストラになると不満が漂います。仕方なくCardas / Hexlink Golden 5に戻すことを考えたころから再び低域が心地よく響くようになってきたのです。そのままMITを使い続け2か月目に入ってますます好調な響きを演出してくれます。もうCardas / Hexlink Golden 5に戻ることはないでしょう。それどころか、Cardas / Hexlink Golden 5の端子もCARDAS / CG F XLR およびCG M XLRに取り換えようと考えています。
MFSL Beatles Colection(BC-01 ~14)の最終録音(1)[2014年02月01日]
今日2月1日はBC録音初日です。BCの録音はこれまでに20回以上取り続けてきました。録音機材やカートリッジ、媒体を換えての作業を25年間もの間よく飽きもせず取り組んだものです。最初の録音機はビデオデッキ(SONY / BETA)とSANSUI/PC-X1の組み合わせでした。ビデオテープの画像録画部分にPCM音声を録音するというdigital録音のはしりでした。
その後NAKAMICHI / DAT 1000と1000pの組み合わせになり、DAT TAPE 800本ほど録音したものです。途中 AKAI/OPEN TAPE DECKで録音することもありましたが、1年間で終焉を迎えました。APOGEE/DAC miniとAD miniにPCを組合わせて録音した時期が一番長かったです。今でもDAT TAPEに16bit,44.1kHzで録音(CD-RやPCの非接触型と違って接触型の録音は音に艶のある響きが得られる)したものが最も気に入ってます。しかし、レコード傷・埃などに非常に神経を使うので労力は多大でした。・・・続く
Beatles MFSL Boxを再録音[2014年01月23日]
Beatles Boxを録音する手順が決まりました。木曜日・金曜日はアナログレコードから24bit,192kHzのxxx-ABおよび波形編集したxxx-SF fileを作成。
土曜日はxxx-SFからxxx-x64DSDの録音をします。日曜日にはxxx-x64DSDからCD-Rを作成して、月曜日にジャケットの撮影・編集・印刷・切り取りを施し完成です。
一週間に作成できるアルバムは4枚です。Beatles Boxを全て仕上げるには1か月を要します。3月にはお披露目できるので「響きの館」の準備をする必要があります。
ご期待下さい。
Beatles MFSL Boxを再録音[2014年01月20日]
24bit,192kHz ・ 24bit,44.1kHz ・ DSD x64いずれの音声データを再生するにもP.Cとソフトプレーヤーが必要です。24bit,192kHzを再生する時はMac miniを使いSound Forge Macで再生します。これにより、DSD x64の録音時に曲分割が可能になります。またDSD x64を再生する時はMac miniではなく、VAIO Type Zを使用しfoover 2000 playerで連続再生します。
今までBeatles を試聴するする時は24bit,44.1kHzのwave dataが一番と考えていましたが、DSD x64をElger plus 1394で再生した時はさらに60年代の響きが深まります。
楽器やコーラスがスピーカーの前に綺麗に並ぶのではなく、音楽に粘りを持った響きが再現されるのです。Wilson Audio/watt3+puppy2のようなMoniter Speakerでも充分Beat Soundの熱気を感じさせられます。DSD x64の録音・再生をより深く探究したくなりました。
Beatles MFSL Boxを再録音[2014年01月19日]
DSD 再生はTASCAM DA-3000でdigital 再生し、dCS Elger plus 1394でd/a変換するのが最も気に入っています。しかし、そうするとDA-3000で録音が出来ません。もう一台DA-3000を購入する方法もありますが、しばらくはAyre/QB-9DSDで再生し、QA-9Proで録音が手頃ではあります。
模式図を書くと下記のようになります。
LP →SD Card →CF Card→SD Card →CD-R
1:analogue→24bit,192kHz→DSDx64→24bit,44.1kHz→16bit,44.1kHz
2:analogue→24bit,192kHz→24bit,44.1kHz→16bit,44.1kHz
普通に考えると1に比べ2の方が作業過程が1つ減るので高音質になると思いますがそうはなりません。
不思議なものです?
シンプルにCD-Rのみを作成するならば、analogueから24bit,176.4kHzのwave dataを作り波形編集した後CD-Rを作成するのが最も高音質です。
Beatles MFSL Boxを再録音[2014年01月18日]
新しい録音システムも大分慣れてきましたので今月はMFSL Beatles Colectionの録音をするにあたりいくつかTESTしてみました。最初の録音はQA-9Proの入力は16dBで行い24bit,192kHzのPCM録音です。この後波形編集をして、24bit,192kHz data(xxx-SF)を作成します。このdataを再生し、QA-9Proの入力を22dBで録音し、DSDdata(xxx-x64)を作成します。ここまではこれまで通りです。次にCD-Rを作成する為の24bit,44.1kHz data(xxx-CD-R)を用意するのですが、xxx-SFから作成するかxxx-x64から作成するかを選別してみました。再生機材はいずれもQB-9DSDを使用しました。
1)xxx-SFから作ったCD-Rは低域が細身になり情報量は多く好ましいのですが、Beatles を聴くには上品すぎる感じです。高域も透明感が勝り、エネルギー感が不足気味でした。
2)xxx-x64の場合は低域も心地よくふくらみ、より生々しい音場感が得られ60年代の雰囲気を醸し出してくれます。
Beatles Colectionの録音にはxxx-x64(DSD2.8224MHz)を使用することにしました。
2014年新録音方式2[2014年01月13日]
文章だけでは分かりずらいと思いますので画像をアップロードいたします。
上段左側にAyre/QB-9DSD , 右側にはQA-9proを配置しており、QA-9proは設定の変更を裏側のディープスウィッチで行う必要があるため上部を解放しておかなければなりません。中段にはTASCAM/DA-3000を配置しQA-9proと下段に配置してあるdCS/Elger plus 1394をBNC Cableで繋いで録音・再生をおこないます。
TASCAM/DA-3000の下にはDV-RA 1000HDが設置されていますが録音時には使用しませんので電源は入っていません。
2枚目の画像はMac miniから送られた24bit,192kHzのPCM dataをQB-9DSDで受け再生し、このdataをいったんアナログ変換してからJ.R.D.G/COHERENCEを介して再びQA-9proに送りDSD x64にDIGITAL変換している様子です。TASCAM/DA-3000は録音時間を表示しています。QB-9DSDの表示している「192」は周波数です。QA-9proの「64」はDSD x64(2.8224MHz)を表示しています。
また「64」の左側に点灯している赤いランプはDSD録音時を表しています。
3枚目の画像は上記と同条件下での録音時ですが、DA-3000の表示は録音設定を表示しています。
2.8MHzのDSD録音で、WORD CLOCKは適切であり、DSFファイルおよび録音年月日が確認できます。
ファイル名は2枚目の画像で確認できます(20140113-T001)このファイル名はあとからPCで変更可能ですのでわかりやすく整理できます。
2014年新録音方式[2014年01月12日]
入力系のケーブルが全てCardas Clear CG XLRになりました。またdigital cableもClear AES/EBUです。BNC CableはClear シリーズは販売されておらず、Lightning 15を使用しています。USB CableはCLEAR SERIAL BUSSを用いました。録音体制はほぼ完成したので、改めて録音方式を見直すことにしました。
A)LP録音の場合
1:SHELTER/Harmony → VPI/ScoutMaster → J.R.D.G/CONSUMATE(Phono-Pre) → J.R.D.G/COHERENCE→ Ayre/QA-9pro →TASCAM-3000
(ここではANALOGUE DATA → 24bit,192kHz PCMDATAに変換し、SD Cardに保存します。)
2:1で作成された24bit.192kHz dataから不必要な部分を取り除きxxx-AB fileを作成
3:次にSound forge 11Pro(波形編集ソフト)を用いてノイズを取り除きxxx-SF fileを作成
4:xxx-SF fileをMac mini のSound forge Macを介して再生します。
5:再びJ.R.D.G/COHERENCE → Ayre/QA-9pro → TASCAM-3000(DSD X64/2.8224MHz)とxxx-DSD64 file(CF Card)を作成
6:xxx-DSD64 fileをTASCAM-3000 → Elger plus 1394 → J.R.D.G/COHERENCE → Ayre/QA-9proに送り最終的に xxx-24bit,44.1kHz fileを作成
7:最後にP.CソフトCD Architectを使いCD-Rを作成
これまでは、xxx-SF file からxxx-24bit,44.1kHz fileを作成してきましたがxxx-DSD64 fileから作成したほうが高音質のCD-Rができました。
またElger plus 1394を利用する時に左右バランスの調整も可能になります。dataの管理はPCM dataはSD Card , DSD dataはCF Cardに振り分けております。
DSD dataは波形編集・ファイルの結合分離などは出来ませんが、file名の変更は可能です。
作業工程は複雑になり、時間もより多く必要となりますが最良の方法と考えております。