Ayre / QB-9DSD(6)[2013年10月20日]
結局のところTASCAM/DA-3000のrecorderとしての機能は優れてはいるものの、d/a converter , a/d converterの機能は価格相応との結論になります。現状では24bit,192kHzのAyre/QB-9DSDによる再生音が最も魅力的であると言えます。しかしAyre/QA-9PROが導入されてからはDSD(2.8224MHz)をAyre/QB-9DSDもしくはdCS/Elger plus 1394による再生音がBest Sound になることを期待しており、来週中にはご報告できると思います。
QA-9PROはDSD(64x:2.8224MH,128x:5.6448MHz ,256x:11.2896MHz)まで対応しておりますが、DA-3000は128xまでの対応、QB-9DSDおよびElgerは共に64xしか対応していません。digital 機器は著しく進歩が速いので数年後には普及しているやも知れません。ただ録音側から検証すると、5.6448MHzの録音時間は最大で25分/2G程度なので x256 になると最大録音時間が22分になってしまうことが気掛かりです。・・・続く
Ayre / QB-9DSD(5)[2013年10月19日]
引き続き再生機器のMac/AudirvanaをWindows/foobar2000に変更して比較してみました。
Macは昨年末に発表された2.3GHz Mac mini仕様2.3GHzクアッドコアIntel Core i7 16GBのメモリ 1TBハードドライブ Intel HD Graphics 4000 OS X Mountain Lionの環境です。WindowsはVAIO Zシリーズで11年夏モデルを昨年購入したものでVPC Z2仕様2.3GHz Intel Core i5 4Gのメモリ128GSSD Windows 7 Home Premium環境で使用しています。MacにはMoniter,Keybordのみ接続しており、VAIOには何も接続していません。この2機種にQB-9DSDおよびSundisk SDCZ80-064G-X46 [64GB] or WD My Passport 1TをUSB3.0端子に接続してデータを取り込んでいます。個人的にはVAIO/foobar 2000の音質を好んでいますが、VAIOは24 bit,192kHz dataを30分ほど試聴するとファンが回りだしますので結局はMacで試聴することになりました。Macは非常に静かで熱も上がりません、うっかり切り忘れて翌朝まで使用していても現時点ではなんら問題は出ておりません。再生可能なファイルDSD形式ですが、dsf , diff 両方とも問題はありませんが、SONY DSD Directでwaveからdsf形式に変換したものは曲間にノイズが入り利用するには我慢を強いられます。・・・続く
Ayre / QB-9DSD(4)[2013年10月18日]
まず手始めに録音条件を決めるためのテストを試みました。いずれも録音機器はDA-3000を使用
1:DA-3OOO単独で録音
a)DSD(5.6448MHz) ,b)DSD(2.8224MHz),c)WAVE(24bit,192kHz)
2:Ayre QA-9でA/D変換したのち、DA-3000で録音
d)WAVE(24bit,192kHz)
再生機器にはア)DA-3000 イ)QB-9DSD ウ)dCS Elger plus 1394を組合わせました。
また、波形編集ソフトSoundForge 11Proで作業したものにはSFを記載し、非作業と比較してみました。
イ)の再生には今回はMac/Audirvanaを使用しました。
録音に使用したレコードは3年ほど前にe bayで落札したNautilus 45rpm/direct cutting/JVC Press PRLP-1 LEE RITENOUR/An Infinity turn-on!のなかから、LIFE IS THE SONG WE SINGです。このアルバムはインフィニティリファレンスシステムを最高の状態で試聴するために作成されたプロモーションレコードです。ダイナミックレンジの広さ、驚くほどのディテールの深さ、楽器の配置がみごとに再現されており、ギターのエネルギッシュな響きを表現してくれます。
結論から述べますとAyre QA-9を介して録音し、QB-9DSDで再生したイ)SFが最もanalogue record に近く魅力的でした。a),b),c)いずれも残念ながら、RitenourのGuiterからほとばしるエネルギーを表現できませんでした。d)の録音ウ)の再生との組み合わせも非常に魅力あふれるものでした。イ)と比べると音像が前に出てきておりエネルギッシュになります。イ)はワイドレンジで音像が広がります。このへんは好みの問題でしょう。今回は間に合いませんでしたが、QA-9proが導入されたらDSD(2.8224MHz)の録音に大きな期待をよせています。
Sound Forgeでの作業をすることによりディテールの細やかさが引き立つようになっていました。・・・続く
Ayre / QA-9 pro,QB-9DSD[2013年10月17日]
今日アクシスからQA-9proの準備が整ったとの連絡をいただきました。早速18日に持参したいと思います。作業期間には1週間を要するので、24日まではdigital化の仕事はお休みさせていただきます。皆様にはご不便をおかけいたしますが、25日からは今まで以上の音質で録音させていただきます、ご期待ください。
QB-9DSDの音質ですが、日々エージングが進んでおります。期待以上の「音の響き」が得られるのももう間近でしょう。・・・続く
Ayre / QB-9DSD(3)[2013年10月14日]
現況での比較試聴は大きく分けて3通りあります。一つ目はOriginalであるLPの再生音、二つ目はQB-9DSDでD/A変換した再生音、最後がdCS/ElgerでD/A変換した再生音です。PCMの再生はQB-9DSDおよびElgerいずれも24bit , 192kHzまで対応しており、DSD(2.8224MHz)の再生についても同様です。
これに録音機材の選択肢が加わります。Ayre / QA-9 , TASCAM DA-3000 , DV-RA 1000HDの3種類です。今回はPCM録音にはQA-9でA/D変換したdataをAES/EBUケーブルでDA-3000に送り録音し、DSD録音は直接DA-3000で録音しています。多分11月にはQA-9でDSDのA/D変換も可能になる予定です。
さらにPCでの再生ソフトも音質に影響があると言えるでしょう。MacではSound Forge Mac , Audirvana plusの2種類、WindowsではSound Forge Pro11 , foobar 2000の2種類があります。Mac , Windows 共にSound ForgeはDSDには対応していませんので、DSDの再生はMacでのAudirvana plusとWindowsのfoobar2000との比較になります。
A:LP再生→QA-9→DA-3000(wave data)で録音しながら、同時に再生音を比較
1)LP再生音・・・a 、2)DA-3000(QA-9使用)再生音・・・b、3)DA-3000(QA-9使用)→Elger再生音・・・c、4)DA-3000(QA-9未使用)・・・d
B:録音・編集済のwave data(Mac or Windows) をDSD録音・再生
PC→ QB-9DSD→Pre→DA-3000→Elger
1)QB-9DSDのwave data再生音・・・e、2)DA-3000のDSD再生音・・・f、3)ElgerのDSD再生音・・・g
C:Bで録音したDSD fileをMac(Audirvana plus)で再生・・・h、Windows(foobar2000)で再生・・・i
・・・続く
Beatles MFSL Box Set をDSD化[2013年10月14日]
これまでもMFSL Beatles Box Setの13アルバム14枚(全194曲)を24bit,44.1kHz および24bit,192kHzで録音をしてきましたが、今回新たにDSD(2.8224MHz)録音をしました。Beatles 50周年記念で発売(2011年12月)されたUSB モデル(FLAC:24bit,44.1kHz)との比較もあわせて行う予定です。
遊び心で構想を練っています。市販のBeatles USBは青りんごです、MFSL USBを赤りんごで作成する企画を立てました。今話題の3Dプリンターでの製作になります。・・・
ご興味のある方はご連絡ください。
Ayre / QB-9DSD(2)[2013年10月13日]
Mac用のオーディオプレーヤー(audirvana plus)が15日間無料体験できることが分かりインストールして、セットアップしました。
設定方法は[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域を参考にさせていただきました。
http://www.phileweb.com/review/article/201302/22/747_2.html
Ayreのロゴの下にDSDが表記されていますが、それ以外は外見上の違いは認められません。
Ayre QB-9DSDはPCM 44 , 48 , 88 , 96 , 176 , 192の6種類にDSDの64が付け加えられた。
画面に示されているのはDSD の64X(2.8224MHz)です。
隣の画像は一番下段がTASCAM DV-RA1000HDで、中央にTASCAM-DA3000,上段左側にAyre QA-9 , 右側がAyre QB-9DSDです。・・・続く
Ayre / QB-9DSD(1)[2013年10月12日]
今回からQB-9DSDの使用体験を綴って行こうと思います。
QB-9DSDの再生にはMacおよびWindowsの両方で利用します。MacではPCM音源をSONY/SOUND FORGE Macで再生、WindowsはDSD(dsf , dff)音源をfoobar 2000で再生することを中心に施行していきます。MacでDSDを再生するにはaudirvana plusをインストールする必要があり、有料なので今回は見送りました。Windows は無料でfoobar2000をインストールでき、さらにASIO support , Super Audio CD Decoder をインストールした後 foobar2000 の設定を行うことによりDSDの再生が可能になります。ダウンロードする時にご利用ください。
foobar2000 : http://www.foobar2000.org/download
ASIOsupport :http://www.foobar2000.org/components/view/foo_out_asio
Super Audio CD Decoder :http://sourceforge.net/projects/sacddecoder/files/foo_input_sacd/
foobar2000の設定は
1)File→Preference→Playbackと進み、Outputをクリックし、開いたDeviceのプルダウンメニューからASIO:foo_dsd_asioを選びます。
2)左フレームのOutputの下ASIOをクリックし、開いたASIO driver のリストからfoo_dsd_asio をダブルクリックします。
3)foo_dsd_asio v0.6.5-a1のダイヤローグボックスが現れますので、A) ASIO Driver:TUSBAudio ASIO Driver , B) DSD Playback Method : DoP Marker 0×05/0xFA , C) PCM to DSD Method : None , D)Fs : DSD64に設定します。
4)Xをクリックしてボックスを閉じます。
5)Tools の下のSACDをクリックして、ASIO Driver Mode :をDSDにセットします。
6)OK をクリックして完了です。
Ayre / QA-9 pro,QB-9DSD[2013年10月11日]
Ayre QB-9DSDが今日届きます。先ずはMac-miniからwave data を送り出してQB-9DSDでD/A変換した信号を試聴する予定です。次にアナログ変換された音をTASCAM / DA-3000やDV-RA1000HDで録音作業ですかね。引き続き録音条件の検討はwave , DSD(2.8224MHz,5.6448MHz)で行う計画です。しばらくはブログでの報告になりますがご期待ください。
Ayre / QA-9 pro,QB-9DSD[2013年10月10日]
Ayre QB-9をアクシスに預けてきました。通常1週間で作業が完了するとのことでしたが、今回は特別の計らいで急いでくれるそうです。
QB-9DSDモデルの音質は大幅に改善され、DSD file だけでなくこれまで取り込んできたwave dataも更なる音質の向上が見込まれそうです。
QA-9の方は納期がさらに延びてしまいました。あろうことか、届けられた部品が一部欠損しており再度発注し直している状況だそうです。
International Audio ShowまでにDSD fileのdigital 化作業が整うか一抹の不安を持つ今日此の頃です。