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録音形式[2014年01月03日]

録音をメインに考えるとDSD x128を選択しますが、DSDx128は再生系が不十分です。Ayre/QB-9DSDやdCS/Elger plus1394はDSD x64までの対応でDSDx128は再生出来ません。
DSDは確かに最もアナログに近く繊細感と豊かな響きを持っていますがいかんせんTASCAM DA-3000では物足りません。DSD x64でしたらElger plus 1394での再生が最も心地よい響きを演出します。PCを介してのQB-9DSDでの再生は非常に繊細で自然な響きでどちらかと言えばモニター調の音作りです。Elger と比べると温度感が低いです。それにしてもCARDAS Lightning 15 BNC cable 6本は圧巻です。

BNC Cable

BNC Cable

あずき色のケーブルがCARDAS Lightning 15 BNC cableです。機材の裏にありますのでピンボケ写真で申し訳ありません。TASCAM / DA-3000とAyre/QA-9proおよびTASCAM/DA-3000とdCS/Elger plus 1394の間をDSD信号が通っているさまです。・・・続く

今年もよろしくお願いします[2014年01月02日]

Ayre / QA-9proが導入され、無事に新年が迎えられました。
QA-9proと接続されるTASCAM DA-3000の裏側はすごいことになっています。
もちろんケーブルのことです。J.R.D.G/COHERENCE PREより隙間なく接続されその数は11本にもなります。ちなみにJ.R.D.G/COHERENCE PREは出力3系統、入力4系統の14本でした。
1)DSD 録音・再生の為のケーブル:BNC/CARDAS Lightning 15 cable 6本
2)QA-9から受けるPCM  録音の為のケーブル:AES/EBU/CARDAS  Clear AES/EBU cable 1本
3)COHERENCE preから信号を受け取る為のケーブル:Bal-RCA変換/MIT SHOTGUN 1ペアー
4)COHERENCE preに信号を送る為のケーブル:RCA-Bal変換/MIT SHOTGUN 1ペアー
これら11本のケーブルをわずか1ユニットのシャーシーに収めるのですから驚異的と言えます。・・・画像は明日表示します
また、1)VPIからPHONO EQまでをCARDAS/ClearCable, 2)PHONO EQからCOHERENCE PREまでCARDAS/ClearCable,
3)COHERENCE PREからQA-9proまでをCARDAS/ClearCableに統一しました。これにより聴感上のSN比は飛躍的に上がりました。
これまで録音してきた音源はすべて撮り直しで、おそらく私の最終章になるでしょう。そこでまた新たな決断を強いられることになります。DSD x128(5.6448MHz) , DSD x64(2.8224MHz) , PCM(24bit,192kHz)の3形式から1つを選択しなければなりません。どうしても波形編集を前提に考えるとPCMを選択するしかありません。PCMの場合はWAVE or FLAGかも悩みます。・・・続く

Ayre / QA-9pro導入(2)[2013年12月30日]

もちろんDSD X128(5.6448MHz)のデータをDA-3000で再生した音はx64に比べ情報量も増え、音の見晴らしが広がります。
しかし、dCS Elger やAyre QB-9DSDと比べると音の密度感がうすいのです。なるべく早い時期にElger , QB-9DSDもDSDx128に対応していただきたいです。
音源ではdCS ElgerによるDSD x64が最も私の好みに当てはまります。そして録音 ・ 編集を考えると現時点ではAyre QB-9DSDによる24bit , 192kHzのPCM(WAVE)データが最善の選択肢となります。
1)アナログレコードを再生し、QA-9proを介してDA-3000に24bit,192kHzで録音します。  ・・・24,192
2)この24bit,192kHz dataをSound Forge pro11で波形編集を施し、ノイズを取り除きます。・・・24,192SF
3)次はPCを使ってQB-9DSDで再生し、再びQA-9proを介してDA-3000に24bit,44.1kHzで録音します。・・・24.44.1
4)この24,44.1 dataをCD Architect 5.2を使いCD-R を作成します。・・・16,44.1
5)以後は24,192SFを再生して3)と同様にDSD x64 およびDSDx128の音声データを作成します。・・・DSDx64 , DSDx128
6)最後にレコードジャケットの撮影・編集・印刷・加工を施して作品の完成です。
これらの全ての過程を最良の機材と技術・感性・経験によって得られたノウハウを駆使してお客様の期待にお答えしております。
2013年は150ほどのアルバムをdigital化させていただきました。皆様には深く感謝しております。
2014年はさらに皆様のご要望に応えられるよう日々努力していく所存です。
来年は9日(木)から受付いたします、ご利用ください。
Enjoy the Music! Disk Audiophile 天野 洋

Ayre / QA-9pro導入その後[2013年12月29日]

Ayre / QA-9proは24bit,192kHzのデータをTASCAM/DA-3000にCardas Clear Digital AES/EBUで送って録音可能になり、これまでのDA-3000単独の録音やAyre/QA-9からMacにSOUND FORGEを利用しての録音より簡便で、高音質なことがわかってきました。
Ayre/QA-9proのもう一つの機能はDSD録音です。QA-9proは単独ではDSD X64(2.8224MHz) およびX128(5.6448MHz)さらにX256(11.2896MHz)まで対応しているようです。
実はDSD録音ですが、QA-9proとDA-3000をCardas Lightning 15 BNC cable3本使ってのDSD録音はつい最近まで出来なかったのです。アクシスとTEACが協力して対応策を2か月ほど模索してくれたのです。現在はDSD RawのX128(5.6448MHz)までの録音が可能です。もっとも、再生系がdCS/Elger plus 1394やAyre/QB9DSDはX64(2.8224MHz)しか対応できませんので宝の持ち腐れです。かといって、X128(5.6448MHz)のデータをDA-3000で再生しても音質が向上することはありませんでした。・・・続く

近況[2013年11月15日]

CH Precision D1 with stereo analog out ¥3,950,000(税別)(アナログ2ch出力ボード×1、デジタル2ch出力ボード×1)搭載をSISに行き試聴してきました。
巷で言われているようにdCSの音作りとはかなり異なりanalogueの香り漂う艶のある音でした。鳴らしているスピーカーもQ3で低域がやや太めですが決して膨らまない私好みの響きで鳴っていました。友人はQ5に惚れこんでいるようですが、価格が900万越えと常軌を逸しているので悩んでいました。(購入価格100万のNORDOST/ORDIN  tone arm cableも十分常軌とは思えませんが?)
結局D1 with mono analog out ¥4,200,000(税別)(アナログモノラル出力ボード×2、デジタル2ch出力ボード×1)搭載を横浜の自宅に持ち込み比較試聴することとあいなりました。
その結果はまた来週報告いたします。
QA-9proですがやはりda-3000との間でDSD録音が出来ないとアクシスから連絡がありました。検証にはもうしばらく時間がかかりそうです。
今日の試聴ルームは時間が取れず時間がずれてしまい申し訳ありません。

12月1日より価格改定[2013年11月09日]

お客様の要望で新しいサービスを作ってみました。 これまでのアルバムには必ず曲ごとにファイルを作成し、市販のCDと同様に選曲可能にしてきました。これを簡略化して、アルバム通しのファイルのみを作成しました。これにより大幅に作業時間の短縮が見込めます。料金もLP一枚¥4,500円のところを¥3,500円で提供いたします。 これからもよろしくお付き合い下さい。
wave dataは24bit , 192kHz・DSD化作業も5.6448MHzまで可能ですのでご利用ください。

デジタル化サービス価格表(2013年12月より)
オリジナルレコード 音楽CD ジャケット データDVD 価格
LP (12インチ 30.48cm)盤 1枚    ○1枚     ○    ○1枚 ¥8,000円
LP (12インチ 30.48cm)盤 1枚    ○1枚     ○     ※ ¥4,500円
LP (12インチ 30.48cm)盤 1枚    ※     ○    ○1枚 ¥5,000円
EP ( 7インチ 17.78cm) 盤 1枚    ○1枚    ※     ※ ¥2,000円
SP (12インチ 30.48cm)盤 1枚    ○1枚    ※     ※ ¥2,000円

Ayre / QA-9pro導入(2)[2013年10月25日]

最初にwave dataによる録音を手がけました。24 bit , 192kHzで前回にも使用したNautilus 45rpm/direct cutting/JVC Press PRLP-1 LEE RITENOUR/An Infinity turn-onを録音しました。
今回はAyre QA-9proのWord ClockをMasterにしてDA-3000側をSlaveに設定し、もう一つdigital cableをCardas Clear Digital AES/EBUに変更しました。
音質の変化は予想通り、私の期待に応えてくれました。24bit , 192kHzの音は情報量は増えるのですがエネルギー感が薄くなる傾向にあり不満を感じていました。これが解消され、かぎりなくanalogue recocrdsの再生音に近づいてくれます。Lee Ritenourの弦の響きが一段と鮮明になり、演奏途中にはいる笛の音色が単色から多色に表現されています。
もうこの環境からは戻れません。Word Clockによる信号の同期が非常に大事であると再認識しました。Word Clock用にはCardas Lightning 15 BNC cableを利用しています。・・・続く

Ayre / QA-9pro導入[2013年10月24日]

Ayre / QA 9proがとうとう入荷しました。いつも通り写真をアップします。

Ayre QA-9 pro

Ayre QA-9 pro

BNC digitalケーブルを利用できるAyre QA-9PROの裏側です。
左側からWorld Clock , DSD Clock , DSD R , DSD Lの出力端子が4系統追加されました。
DSDには右側の3種類の端子を使い、WAVE出力には一番左側のWorld Clockを利用します。
これまでのwave 録音ではWorld Clock を利用してこなかったので、今回はAyre QA-9proをMaster Clockとして設定しTASCAM DA-3000側をSlave側として設定しました。

Ayre QA-9pro,QB-9DSD

Ayre QA-9pro,QB-9DSD

Ayre QA-9pro , QB-9DSD

Ayre QA-9pro , QB-9DSD

左側の画像は再生装置Ayre QB-9DSDはwave data 24bit ,192kHz / 録音装置QA-9proも同様に24bit , 192kHzで設定したものです。
右側の画像は録音装置をDSD 128x(5.6448MHz)で設定したもので、左側のLEDが赤く点灯します。・・・続く

 

Ayre / QB-9DSD(7)[2013年10月21日]

OTARI / MX-55のオーバーホールを終え、Beatles open tapeを再録音しました。素晴らしい音質に唖然とさせられました。通常Beatlesの録音は24bit,44.1kHzで行っていますが、今回は24bit,192kHzでおこないました。CDではとうてい再生できない臨場感と60年代という時代のもつ雰囲気を感じることができます。レコードと比べても音圧が高く感じられ、よりアナログ的な音の響き(情報量は多いにもかかわらずキツイ音は出さない心地よい響き)が得られます。パーカッション・弦の響きに艶を感じ、まるでスタジオ・会場で生演奏を聴いていると錯覚させられます。QA-9proを導入したら真っ先にDSD録音したい音源のひとつです。さて2.8224MHzで録音するか、5.6448MHzを選ぶか悩みます。

Ayre / QB-9DSD(3)[2013年10月14日]

現況での比較試聴は大きく分けて3通りあります。一つ目はOriginalであるLPの再生音、二つ目はQB-9DSDでD/A変換した再生音、最後がdCS/ElgerでD/A変換した再生音です。PCMの再生はQB-9DSDおよびElgerいずれも24bit , 192kHzまで対応しており、DSD(2.8224MHz)の再生についても同様です。
これに録音機材の選択肢が加わります。Ayre / QA-9 , TASCAM DA-3000 , DV-RA 1000HDの3種類です。今回はPCM録音にはQA-9でA/D変換したdataをAES/EBUケーブルでDA-3000に送り録音し、DSD録音は直接DA-3000で録音しています。多分11月にはQA-9でDSDのA/D変換も可能になる予定です。
さらにPCでの再生ソフトも音質に影響があると言えるでしょう。MacではSound Forge Mac , Audirvana plusの2種類、WindowsではSound Forge Pro11 , foobar 2000の2種類があります。Mac , Windows 共にSound ForgeはDSDには対応していませんので、DSDの再生はMacでのAudirvana  plusとWindowsのfoobar2000との比較になります。
A:LP再生→QA-9→DA-3000(wave data)で録音しながら、同時に再生音を比較
1)LP再生音・・・a 、2)DA-3000(QA-9使用)再生音・・・b、3)DA-3000(QA-9使用)→Elger再生音・・・c、4)DA-3000(QA-9未使用)・・・d
B:録音・編集済のwave data(Mac or Windows) をDSD録音・再生
PC→ QB-9DSD→Pre→DA-3000→Elger
1)QB-9DSDのwave data再生音・・・e、2)DA-3000のDSD再生音・・・f、3)ElgerのDSD再生音・・・g
C:Bで録音したDSD fileをMac(Audirvana plus)で再生・・・h、Windows(foobar2000)で再生・・・i
・・・続く