SONY DSD Direct 使用感(2)[2013年07月22日]
DSDIFFフォーマット – DSDIFF (Direct Stream Digital Interchange File Format)SACD(スーパー・オーディオCD)制作用のプロ・オーディオ機器(レコーダー/ワークステーション/オーサリングなど)で広く採用されているDSDファイル・フォーマットです。
DSFフォーマット – DSF (DSD Stream File)ソニー製パーソナルコンピュータ「VAIO」の一部モデル(「Sound Reality」エンジン搭載モデル)でサポートしているDSDファイル・フォーマットです。「SonicStage Mastering Studio(Ver2.0以降)」、「DSD Direct」といったソフトウェアが対応している。
DSFフォーマットの再生はSONY/PS3やSCD-XA5400ES , SCD-XE800が対応しています。他社製ではTEAC/PD-501HR , UD-501等が利用できます。
では上記再生機器を使用して試聴してみますとごく普通のオーディオと同等の再生音です。わざわざwaveをDSFファイルに変換して再生する意味があるとは言い難いです。
DSDIFFファイルは対応機種がほとんどありませんし、将来出てくるとも思えません。
結論:DSD Direct Player を使う必要は感じられない。
SONY DSD Direct 使用感[2013年07月21日]
以前からwave dataをDSF fileに変換するソフトの存在は知っていましたが、まさか自分が5年間使い続けてきたPCに入っていたとは驚きです。20年近く、Think Padを使ってきた自分がVAIOに変更したのはIBMが中国に移転してからです。VAIO AWシリーヅで画面が18.4インチと大きく、PHOTOSHOP virsionでadobe 100%対応だったので購入しました。このPCは主にmailの送受信 , 画像処理 ,印刷に利用していました。音声処理にはまったく使いませんでした。VAIO Audio Suiteの中に DSD Direct およびDSD Direct Playerが含まれています。DSD Directの使い方は3種類あり、1) DSDファイル作成、2) 音楽CD取り込み、3) DSDディスク作成 です。1)DSDファイル作成 は作成済みの24bit , 44.1kHzのwave ファイルからDSF形式のDSDファイルを作成するものです。これが結構厄介で、アルバム1枚を処理するのに1時間ほどかかります。どうもこのソフトはOS:window7に対応していないようです。・・・続く
dCS機材の一部を手放しました[2013年07月20日]
dCSのフルシステムを解体してしまいました。Paganini Transport , Purcell 1394 , Verona 1394の3機種を手放しました。
録音機材の導入に舵取りしました。もっとも比重が高いのは言うまでもなく tone arm cableの購入です。そろそろ、アナログレコードのdigital化作業に終止符を打つ時かと考えての決断です。
しかし、今は非常に後悔しています。dCS Elger plus 1394を介して聴くCDの響きに落胆しているからです。Purcellの作り出す24bit,174.4kHzの音源を軽んじていました。一度体験した音場は忘れられなく、その最良の音の響きを失うことは私の音楽に対する真摯な気持ちを萎えさせます。
もう後の祭りですが、貴重な経験と感謝して?教訓とします。
金銭のために使用している機材を売ることはするな!
Ayre QA9 およびQB9のアップグレート[2013年07月19日]
アクシスでQB-9のアップグレートサービスが始まると聞いて連絡を取りました。
QB-9 192kHzバージョンがdsd再生可能になります。さらに、D/Aコンバータ―(DAC デバイス)の高品質化(ボード交換)やもろもろのチューニングを施しdsd再生とは別のグレードアップも得られるようです。dsd再生はDoP方式に対応しておりPCでの使用に限定されます。時期は未確認ですが近々に発表されると思われます。USAからボード一式が届けられ、作業はアクシスで施されるそうです。・・・私は発注済
もう一方のQA-9の方はQA-9proにアップグレートすることによりdsd出力が可能になります。こちらはPCでの取り込みは出来なく残念ですが、bnc cable 3本を使ったDSD RAW , SDIF3の規格で録音が可能になります。DSD2.8やDSD5.6による録音もできます。今はAyre QA-9で24bit , 192kHzのハイレゾ録音、TASCAM/DV-RA1000HDでDSD RAW録音をしていますがAyre QA-9 proを使用することによりTASCAM/DV-RA1000HDによるDSD録音をさらに高音質で取り込むことが可能になるわけです。TASCAM/DV-RA1000HDのA/Dコンバータ―よりAyre QA-9 proのA/Dコンバータ―が優れているはず?・・・続く
水琴窟[2013年07月19日]
Tapeはいわゆるサンパチツウトラで録音された10インチものです。これを再生するにはOTARI MX55を修理する必要があります。分厚い取説があり助かります。供給側のリールドライブは正常です、巻取り側のリールドライブが偏芯しています。その為、10インチテープをセットすると本体にこすってしまうのです。取説に「リールモーターの交換」の解説があり、熟読してから作業にとりかかります。6角レンチを差し込みシャフトに固定している2本のキャップねじを緩めます。リールを固定している4本の端子ねじを外します。ピンチ・ローラー・キャップとピンチ・ローラー、ピンチ・ローラー・シャフトを外していきます。このピンチ・ローラー・シャフトが曲がっていました。とても偏芯を直すのは無理です。もちろん、部品交換も出来ません。近所の板金工場で相談し、ピンチ・ローラー・シャフトをたたいてもらい幾分偏芯が改善されました。これが失敗、ピンチ・ローラー・シャフトが元に戻せなくなってしまいました。しかたないので、今度は精密ペーパーでピンチ・ローラー・シャフトを気長に磨いてやりました。ここまでに1週間を費やしてしまいました。・・・続く
波乱の日々[2013年07月18日]
この2週間は猛暑もありましたが、激動の日々でした。
皆さんは「水琴窟」をご存じですか?甕を逆さまにして土中に埋め、甕の底に数ミリの穴を開けます。ここに水が入り込み反響する音これが水琴窟の原理です。どれも似たような音に聴こえると思われますが、同じ響きを持つものは無いそうです。この水琴窟の響きを録音したopen Tapeが5巻届き、digital 化の依頼が入りました。このうち、2巻は10号reel で38cm/second 2Trackのmaster tapeです。別の3巻は同じく10号reelですが19cm/second 2Trackの編集テープでした。master tapeは各々1巻が約25分ほどです。非常に鮮明な録音がされており水琴窟の響きと共に清流の流れ、鶯やカッコーの鳴き声にうっとりします。激しい雨風や雷鳴轟く効果音も録音されていました。最高音質での取り込み依頼でしたので24 bit , 192kHzおよびDSDでの処理を行いました。さすがに、そのままでの無編集では味気ないので水琴窟の響きも一音、二音、三音と少しづつ変化を与えてみました。最終出来上がりは15分で作成。これをrepeat再生してやるとほとんどの人は心地よくうたた寝します。・・・続く
・dCS機材の一部を手放しました。・・・続く
・Ayre / QA9 proにバージョンアップ ・・・続く
・Tascam / DA-3000 の購入計画 ・・・続く
・tone arm cable の購入計画 ・・・続く
・その他いろいろ(sony:DSD Direct , HP作製ソフト:BIND6.5・・・)
・生後10日の孫と同居
beatles reel to reel 再録(4)[2013年07月06日]
Normalizeは録音レベルが特に低い場合のみ処理しており、普段は使用していませんでした。しかしreel to reel Beatles の録音では録音レベルが低くてもNormalize処理をするとノイズレベルも高くなるので利用出来ません。あとで分かったのですが、soundforge はPCではpeak merter のみの表示でした。しかしMAC ではpeak meter と共にvuppm merter の表示も同時に見れるのです。しかも、OTARI で表示するメーターはvuppmなのです。これまで私はpeak merterでしか録音レベルを見ていなかったのです。再生してやると音圧レベルの高い時はvuppmが大きく振れます。アルバムABBEY ROADでHear Comes The Sun などはpeak merterは振れてもvuppm merterは振れが小さいですが、The End はvuppm merter も大きく振れます。曲によってメーターの振れはまったく異なるのです。これまで、録音時はアルバム全体を通じてレベル調整をしてきました。曲ごとに調整するのは間違っていると考えていたからです。今はどちらが正しいのか?悩んでいます。レコード録音ではDirect Cutting のようなaudiophile 向けではvuppmメーターの振れ方は小さい傾向にあります。レコードの場合は元々RIAA curveに従い圧縮・伸長するわけですが、reel to reel はoriginalに近い状態で録音・再生を行うので同じ方法で処理するのが間違いなのでしょうか?これは、受け売りな話ですが、ラジオ放送をLIVE 中継する時にpeak levelで調整して放送するとリスナーから出力レベルが小さいとクレームがくるそうです。そこで、vuppm で調整して音圧を高めて放送するそうです。聞きかじりの談話ですが。
beatles reel to reel 再録(3)[2013年07月02日]
6月最後の土曜日にreel to reel beatles の所有者(佐藤氏)が九州から試聴に来てくれました。・・・感激です。
最初はMFSL 盤を、次にUK盤、最後にreel to reel から起こした24bit , 44.1kHzのハイレゾ音源を聴いていただき、OTARIから直接 reel to reel の響きも体験し、TASCAM のDSD音源も試聴され各々の特徴を掴んでもらいました。私自身も立て続けに比較試聴したのは初めてです。
ABBEY ROAD のParlophone盤とToshiba EMI pro use series 盤をハイレゾ音源でAyre / QB9で再生した時に不思議な体験をしました。当然UK Original盤のほうが音の響きが太く魅力に溢れ、EMI盤はSN比は良好で線が細いと感じていたのですが、まったく反対だったのです。佐藤氏も困惑のようすで、EMI盤に強く惹かれているようでした。私の受けたショックは大きく、佐藤氏が帰られた後原因追究に2日間部屋に閉じこもる羽目になりました。結論を先に述べますと、録音・編集に原因がありました。基本的に録音・編集は修正しませんが、録音時に出力ゲインが低かったときはSOUND FORGE でNORMALIZEしてゲインを持ち上げてやります。この時4種類の選択肢があります。1)Maximize peak ;2)-10dB(speach) ; 3)-16dB(music) ;4)-6dB(very loud) これまでは3)music で補正してきました。ところが、UK Original は1)Maximize peakで処理していたのです。・・・続く
beatles reel to reel 再録(2)[2013年06月29日]
OTARI MX-55のテンションアームやガイドローラ・テープガード・テープリフター・各々供給側と巻取り側双方にテープの磁性体が付着します。再生ヘッドにも2巻をフルに再生すると磁性体が付着し茶色になります。これらを綿棒に純アルコールを湿らせて清掃してあげます。本来はデマグネタイザーを使用して、消磁するのですが持ち合わせないので省略しております。安価な民生用のデマグネタイザーは使用しない方が良いそうです。ピンチローラーやキャプスタンシャフトの清掃も頻繁に行います。これらの作業によって、高音質な再生音を得ることが可能になります。・・・続く
beatles reel to reel 再録[2013年06月28日]
beatles reel to reel 8巻の録音を取り直しました。OTARI デッキの出力を各巻で調整しました。以前は振り切れないで、なおかつ最大出力が得られるようにしていましたが、今回は-3dbを目安に調整しました。また、Ayre/QA9 192の調整も-18db~-12dbと各巻で選択しました。各巻でも行き帰りで出力が変わります。MONO録音は単純ですが、STEREO録音はL チャンネルとRチャンネルの調整も必要で結構煩雑です。曲間での出力差が出るとどうしようもありません。録音後にSONY SOUNDFORGE 波形編集時に若干の補正は可能ですが、試聴すると違和感を感じてしまいます。
それでも、reel to reel の魅力は十分に堪能できます。波形編集の基本はrecord と同様に無修正です。しかし、テープ録音は磁性体が色々な問題を抱えています。・・・続く