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Goldmund Reference MkⅡ[2012年12月03日]

さらに、注意深くGoldmund Reference MkⅡを観察するといくつかの欠点が見いだせる。本体の下部に取り付けてあるネジがほとんど錆びついている。またターンテーブルを支える支柱の一部が大きくへこんでいる。もっとも、いづれもプレーヤーとしての機能には何ら影響は認めません。しばらく使って気が付きましたが、ターンテーブルの回転数をデジタル表示してくれるが結構揺れます。33.27~33.30を行き来しています。5分ほど経つと安定し33.3にロックされますが、トーンアームを移動させると再び回転数が変化しています。これは正常であり仕方ないことなのか?修理が必要なのか?まだまだ疑問点が残されている。・・・続く

Goldmund Reference MkⅡ[2012年12月02日]

手段その1:Goldmund Reference MkⅡの欠点を見つけ無理やり購入しない(出来ない)理由を見出す。

この製品は製造後20年以上経過している。:基本的には駆動部が付いている音響機器は決して中古購入しない。なぜならば絶対新品と比べて早く故障するし、修理代が高額になる。さらには、部品の調達が出来なくなり修理不能も考慮しなければならない。実際に以前使用していたCD Transportは部品供給出来ずに廃棄処分となった。

再生する音楽によっては適さないジャンルが存在する。:Hi-End オーディオの世界では録音の好ましくないレコード・歌唱力のない歌手・演奏者の未熟な演奏・プレスの貧弱なレコードなどなどは聴くに堪えない。特にたちの悪いものとして45rpm ,重量盤を謳っている高音質盤で演奏の未熟なレコードが当てはまる。もちろん、MFSL盤にはそのようなものはあり得ません。・・・続く

Goldmund Reference MkⅡ[2012年12月01日]

これまで自分が無駄使いをしてきたせいで購入できないことは仕方ない。気を持ち直しこれまで私に至福の時を与え続けてくれたアナログプレーヤーの3台を徹底的に再調整してみました。台座・本体・ターンテーブルの平行、トーンアームのセッティング、カートリッジの取り付け、針圧の調整、最後にSUTHERLAND/TIME LINE を使い回転数のチェックを終え約3時間が経過しました。それでも予想通り無駄なアガキでした。Goldmund Reference MkⅡの作り出す「響きの世界」を垣間見てしまうと天上から地上を見下ろすがごとく嘆き、苦しみます。知らなかった以前の幸福をもう取り返せないのか?そこで、長年培った自己本能の一手段を試むことにしました。・・・続く

Goldmund Reference MkⅡ[2012年11月30日]

このGoldmund Reference MkⅡは日本にわずか5台しか入荷していないそうです。その内の3台は柏在住のYオーディオラボで改造されています。総重量は100Kg程あり、巨砲タイプのプレーヤーですが、作りが丁寧で機能美あふれたデザインをしているのでわりとコンパクトに見えます。最近のレコードプレーヤーのなかには2000万円もの価格が付いている機種も存在しますが、Goldmund Reference MkⅡほど情報量に溢れ、音像が揺らぐことなくキッチリ・クッキリと空間表現できる響きは体験しておりません。MFSL レコードをGoldmund Reference MkⅡで再生しますと、これがアナログの神髄だと教えられます。残念ながら、TMS やVPI,STUDIETTAではとてもかないません。ここまで突き放されると趣味・嗜好の問題ではありません。いったい今までの自分が何をしてきたのか?少し挫折感を味わいます。・・・続く

今日Goldmund Reference MkⅡが設置されました[2012年11月30日]

とうとうGoldmund Reference MkⅡがやって来ました。

Goldmund Reference Ⅱ

Goldmund Reference Ⅱ

最初はもっと巨大なサイズで、デザインもイマイチと思っていました。ところが、セットアップされたGoldmund Reference MkⅡはとても上品で洗練されたデザインを私に示してくれました。SISのSさんが丁寧に組み上げていくのを見学させていただきながら、20数年まえのヤマギワ電気での思い出に耽っていました。当時はこちらも社会人になってはいましたが、550万円と言う途方もない価格にあこがれと驚きを感じていました。さらには、ほんの10数分だけでしたが、Goldmund Reference MkⅡの作り出す響きの世界には驚愕するばかりだったことを思い出しました。私にとってはwilson audio のwatt3+puppy2が最初のオーディオとの出会いであり、その後jeff rowland との出会い、MFSL(Mobile Fidelity Sound Lab)のレコードコレクターへの遍歴と戻れない沼に入って行ったわけです。

響きの錬金術物語(4)[2012年11月26日]

音楽の響きの源は演奏の現場が基本でしょう。演奏家、指揮者、演奏会場で一つの響きが形成されます。それを録音する現場を仕切る、音楽プロデュウサ-、録音エンジニアで更に音の響きが変化していきます。このプロセスでほぼ音楽の8割程度が創られる事が一般です。この現場で色んな人間ドラマが展開して、作品として輩出されて来たのが今、アーカイブスとして再生して楽しむ事が出来る。まさに、響きの芸術そのものです。ここでは評論的なものを別にして、ここ1世紀の間に残された響きの宴がこうも多彩なのか、面白く探求することも、今後の響きの未来に役立つ事を考え、音響的現場から考える事にしましょう。・・・ 大村正則

GOLDMUND Reference MkII設置[2012年11月23日]

GOLDMUND Reference MkII Turntableを期間限定で設置します。アナログレコードプレーヤーの世界では最高峰の一角をなす名器です。重量も100Kg程あり、観る人を威圧します。さらには、その醸し出す音色に至っては想像を絶すると言われております。ぜひこの機会に究極の響きを体験して頂きたく思います。Cartridge にはLyra / TITANを取り付ける予定です。

響きの錬金術物語(3)[2012年11月19日]

3)<響き>語源を、簡単に考えれば音響的な振動のことですが、この言葉は幅広い感性を表すに必要な言葉とも考えられます。我々が<響き>を表現する場合、音、色相、香り、味覚などにも言葉の形容として使われます。香りの場合、香水の表現にも柔らかい響き等と色相などは、色鮮やかな響き、味覚は、お酒等の評価では、もっとも上手く使われる事が多いのでは、ウイスキーなどはフレーバー等の表現をこの響きの中に取り入れて使われます。叉、奥行きのある等と多種多様な表現が響きを基に語られる事が多いのも、<響き>の語源が、幅のある奥の深い言葉であり、それを、とりこにしている何かが、ここに隠されていると考えて、ここでは<音楽の響きと錬金術>を探求する事にしましょう。・・・ 大村正則

44.1 , 88.2 , 96 , 192kHz,24bit で録音(5)[2012年11月15日]

現在a/d converter はapogee mini ME をメインに使用していますが、apogee はWindows ではXP が最終OSです。Mac に至ってはOS9.?が最終です。しかも、fire wire でしか192kHzに対応していません。すなわち、現行PCが壊れると使用不可です。これまでに、5年間使い続けていますのでそろそろ限界を迎えそうです。そこで、次期メインa/d converter にAyre QA-9 を考えています。今日神宮前のアクシスに貸し出しのお願いに行って来ました。日付が決まりましたら改めてご報告したいと思っています。

響きの錬金術物語(2)[2012年11月12日]

2)  これまでは、音楽などの保存と記録媒体の流れを簡単に列記してきました。この流れで、何が変化してきたのか、を少し考えてみました。機械式音響記録(筒式録音と初期円盤式録音)はまだ増幅器が発明されていなく、記録媒体に機械的に記録してそれを喇叭式のホーン再生拡声器で聴いていたのが現実です。このころの装置も大きなもので、音響的内容は聞こえればそれなりに評価された、良い、時代背景でした。その後円盤式が進化して記録媒体として、量産化の時代が来ました。このころには、真空管の発明もあり音響的に増幅機能が追加され、音響的再生帯域が広がり、音楽が聴けるくらいまでに来ました。ここで、本来の<響きの錬金術>の話題に切り替えてみましょう。これらの進化と変化で何が変わり、それにのめり込む事になったのか、そこが今回の響きのテーマと考えています。そこに、良い響きがあり、それを追い求めて、現在の<オーディオファイル>が生まれたと考えれば、<響きの錬金術>の意味が関連して、少し、わかってきた感じです。・・・ 大村正則