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Direct Cutting レコードを再生して[2012年09月21日]

EAST WIND (EW-10003)The L・A・4:PAVANE POUR UNE INFANTE DEFUNTE(亡き王女のためのパバーヌ)digital化の依頼があり久しぶりにDirect Cutting を聴きました。

Bud Shank , Laurindo Almeida , Ray Brown , Shelly Manne による演奏で、録音は1976年Warner Bros. Recording Studios,CAで行われています。プレスは日本ビクターでした。

レコード盤に針を下して、あまりの臨場感に圧倒されました。イントロから鐘の音が鮮烈な響を流し、スネアドラムの繊細でエネルギー感たっぷりな音、ギターの音色が生そのものです。ベースは部屋中に震え渡り固唾をのむ音場が生まれました。お客様はSHELTER Model901の端正な音がお気に入りでした。私はHarmonyの色彩豊かな音色が最も合っていると思います。力強いJAZZ風に試聴するならばModel9000を選択するでしょうね。音の良し悪しでは無く、好みで選べば良いんでしょう。レコード棚を探すとEW-10004The L・A・4:GOING HOME, EW-10006 The Great Jazz TrioDirectFromL.A.他にSheffield LabのDirect Cutting レコードが10枚ほど見つかりました。また、24Bit で再生した音はさらに臨場感溢れる音を聴かせてくれました。近々に響きの館「軽子坂コンサート」でDirect Cutting レコード試聴会を企画する予定です。

We are the World  original CDを購入[2012年09月16日]

新宿diskunionでPolyGram :We are the World CD(中古)を見つけ、購入しました。価格は1,680円と中古レコード(100円)に比べて高価でした。お店の方に聞いたところ在庫が多い時は100円だったそうです。価格は音質とか人気度ではなく需要と供給で決まるのですね。

We Are The World・・・あたりまえか?レコードからdigital化したCDーRと聴き比べました。録音はROKSAN / TMS+SHELTER Model9000でおこないました。曲の冒頭にある鐘の音色(25秒)があまりにも類似しており驚きました。流石にバーニー・グランドマンのマスタリングですね。ライオネル・リッチのソロで入るドラムの音色はCD-Rのほうがタイトになっており、音場感は奥行が深く両サイドが狭い印象です。しかし同時に録音した24bit,96KHzのデータをApogee をとうして再生するとまったく音は変わりスタジオの音そのもので圧倒されました。PCオーディオを見直す必要性を感じました。

Cartridgeの選別(4)[2012年09月13日]

話題が少しそれているので、再びCartridgeに戻ります。録音で使用するのは最初述べているようにModel 9000です。私はこれまで40年間に渡りオーディオマニアを自認してきましたが、ここ20年間はレコードのコレクターも兼ねています。費やした金額もソフトのほうがハードをうわまわっています。集めているのはMobile Fidelity Sound Lab (Japan Victor Press)を中心に、 Half speed Cutting など高品質LPです。これらのLPはワイドレンジでダイナミックレンジも広くSN比も申し分ありません。もちろんORIGINALではありませんが、定評の高いアルバムが選ばれているわけです。LPに込められている音楽情報を全て忠実に再生することが私の仕事です。Cartridge によってアルバムから取り出すSound は豹変します。Model 901はModel9000に比べ出力は0.5mVと低く適正針圧1.4~2.0gです。私は2.0gで使用しています。以前のモデルに701ESがあり、私の最も好きなCartridgeのひとつ でした。唯一の欠点はLPのほこり、傷に弱く録音するには適さないのです。そこで改良された901を利用していますが、やはり微細なノイズをも再生します。Goldmund のアームはリニアトラック方式でレコード盤に対して平行に移動します。音の傾向としては非常に繊細で決して肥大化しません。低域はしっかり再生しますが、線が細く膨らみません。試聴する方の好みですが、JAZZには物足りないと感じる人がおおいです。このアームに敢えてModel901を組み合わせることにより他では決して得られない音楽の響が得られるのです。レコード盤の洗浄にはことさら細心の注意が必要です。

お客様の感想[2012年09月10日]

deutsche grammophon gesellschaft SLPM 138874 STEREO  BELA BARTOK : GYULA DAVID /PAL LUKACS , STAATLICHES KONZERT-ORCHESTER のCD化の依頼がありました。最初はGOLDMUND +SHELTER Model901 のシステムで録音したのですが、再生音が非常に繊細でノイズが気になられたのでTMS+SHELTER Model9000に変更してお届けしました。以下はお客様の声です。

バルトークの方は、以前に某店にてCD-R化を行った事がございました。

この盤のバルトークの方はCD化が成されていませんで(DAVIDの方は別レーベルでCD化あり)、

CD-R化サービスを利用する前は実は音を一回も聴いた事が無かったのです。でも出来あがって来たCD-R盤の音を聴いてみますと、低音がこもっている様に感じました。LPとしては一回も音を聴いた事がないのですが、明らかに不自然な音でありました。

さて今回お送りいただきましたCD-R盤ですが、音が激変しております。Violaソロから始まる冒頭部からして、申し分のない音だと思います。オケ全合奏部も大変素晴らしい音質であり、大満足であります。

 

ありがとうございます。デジタル化されていない名盤は数多く存在します。「所有しているLPの魅力を確認したい」一人でも多くの方にその素晴らしさをお届けできたらと考えながら仕事に励んでおります。これからも長くお付き合いください。

Cartridgeの選別(3)[2012年09月09日]

再生用のケーブルにはcardasのgolden 5を使用しています。中古でエージングの進んでいる状態の良いものを気長に探しています。

SISさん オーディオユニオンさん がお薦めです。特に3mを超える長尺ものは数も少なく、高額になりますが 特価で購入できることもあります。そうでないと、無理ですから。電源ケーブルはACROLINKが安価で高い効果(音圧が高まり、情報量が増加)が得られます。最近はZu cable を購入することが増えました。ケーブルの多くは太い・固いが主流で、使い難いですがZu cable は細く・やわらかいですし新品で購入しても数万円でおつりがかえってきます。品揃えが豊富なのもうれしいです。エージングは200時間ほどかかります。だいたい1か月位ですかね、録音も再生も驚くほど音の響きが豊かになります。・・・続く

Cartridge の選別(2)[2012年09月08日]

a/d コンバーターはapogeeのmini-ME とRMEのFireface-UCXを利用しています。apogeeの入力端子はXLRを、RMEはPHONOを使っています。これはPHONOがXLRよりゲイン設定が高く取れるからです。もちろんPHONO入力端子もバランスで作成してあります。録音する時には電源部とケーブルには細心の注意を払います。COHERENCEとa/dコンバータ―間はcardas G-Master REFケーブルを利用しました。このケーブルは細くて弾力性があり、取り回しが楽です、ケーブル特有の色付も少なくSNにすぐれており録音にうってつけです。再生系にはちょっと物足りなさを感じます。・・・続く

Cartridgeの選別[2012年09月07日]

これまでに、1000枚を超える録音(LPをdigital化)をしてきましたが、そのほとんどはプレーヤーがROKSAN /TMSでカートリッジはSHELTER Model 9000です。

Goldmund /Studietto+T5にModel 901 , VPI/Scoutmaster にHarmony , TECHNICS 1200Mk4にSHURE M78を主に利用してきました。録音時代、HiFiレコード、スタジオ録音、ワイドレンジか否か、ジャンルによっても適材適所で使い分けしています。Model 9000は出力0.65mVと高く利用し易いです。APOGEE やRMEのA/Dコンバータの入力ゲイン調整は本来コンソール側で行うものですが、音質の劣化を最小にするためにJ.R.D.G/COHERENCE のREC OUTから直に入力しています。・・・続く

銀座 山野楽器でMEG-CDを体験[2012年09月06日]

廃盤やCD化されなかったレコードをCDで復刻してくれるサービスを銀座山野楽器で体験してきました。選曲はMEGBOOK から選びます。ホームページ http://MEG-CD.jp/からも選べるようです。

今回は 高橋真梨子/桃色吐息・もいちどロマンスをお願いしました。受付嬢にお願いして、5分ほどで完成します。ふつうのインクジェットプリンターでCD-Rの中心部とアルバムの表紙を印刷し、破線にそって切り取りパソコンで音声をコピーして完成です。あまりに単純で驚きました。CD-Rの外周部はレコードの溝風に最初から印刷してありました。

MEG-CD

料金はシングルで800円でした。アルバムは2,500円です。

自宅に戻り試聴しましたが音質はわりと楽しめました。アナログレコードを持ち合わせていないので、digital 化できず比較は出来ませんが当店の優位性は十分有りと思われます。

再びImpressions[2012年09月03日]

お客さまの感想を載せさせていただきます。

「CD-R化を行っていただきましたJohn Coltrane の Impressionsは、繰り返し聴いております。ありがとうございます。

J.ColtraneのLP盤を買った店は西新宿の「えとせとら」と言う店名でした。もう20年前頃だったと思います。このLP盤を購入した時には、店側からオリジナル盤であると聞いていました。

本当かどうかわかりませんが、かなり初期の盤である事だけは確かな様です。

お伺いした時もお話しましたが、この Impressionsは一般LPと同じく俗に言う餌箱に入っていまして¥10000でした。Sonny RollinsのSaxophone Colossusのオリジナル盤が額に入って飾られていまして、価格が¥50000でした。この差は何ですかと聞いたところ、John Coltraneは前衛的だから好む人が限られるからとの事。ちょっと疑問に感じました。まったく同感です。Coltrane は日本では人気があり、コレクターアイテムにもなっています。おそらく、在庫が複数枚あったのではないでしょうか?

オリジナル盤の音は、再販盤と比べてカーテンを一枚取り払った様な音だと、そこの店主が話していたのを今でも覚えています。実際そうゆうケースもありますが、販売店では必ずそう表現しますね。

オリジナル盤(本当かどうか判りませんが)であるJohn Coltrane の Impressionsの音を、こうしてCD-Rで簡単に聴けるようになったのは大変うれしい事です。感謝します。

この盤はCDでも買って持っていまして、音質を聴き比べてみました。CDの音が平板的に感じられます。味も素っ気もない音と言いましょうか。もっともこれはうちのシステムのせいかもですが。決してシステムのせいではありません、グレードが上がればその差はさらに顕著になります。

John Coltrane の Impressions[2012年09月02日]

Impressions のB面 イントロに5秒ほどエルヴィン・ジョーンズ(ds)の足踏みの音が入っています。

うかつにもこれまでノイズと思っていましたが、momo cartridge で再生して間違いに気が付きました。

普段録音に使っているヘッドフォンではなかなか聴き取れません。

今は録音時もスピーカーで確認しています。