Ayre QA9 およびQB9のアップグレート(2)[2013年07月28日]
QB-9をQB-9DSDにアップグレートすることになりましたが、なかなかその中身が見えてきません。ネットでその内容を見つけましたので報告します。
つたない知識と語学力ですので理解しにくい点はご容赦ください。アメリカでは今年の4月からアップグレートを受け付けており価格は$500のようです。改良点は下記に示す5点です。
1)DAC chipの変更:Burr-Brown DSD1792AからESS Technology ES9016Sに変わります。 DSD1792Aは24 bit 仕様ですがES9016Sは32 bit 仕様です。
2)Audio master clocksの交換:これによりジッターの低減と周波数をQB-9の二倍(384 kHz)で動作可能となる。
3)電源部の変更:オーディオ回路とその電源部の変更でaudio performanceが向上する。
4)USB 回路用のAC電源供給を追加:これによりUSB Vbus用電源部の品質が安定し、優れた性能が得られる。
5)USB audioの入力を24 bit , 96 kHz(初期のQB-9) 24bit , 192kHz(現行のQB-9) からDSD 128 neitiveにまで拡張できる。
これらはネットで得たアメリカでの情報ですので、日本では変更点もありえますのでご了承ください。またアメリカではアップデートの受付に制限をもうけており、いつ終了するかわかりません。新機種QB-9DSDの価格は$1000値上がりするとの書き込みもあります。
先日アクシスに発注した時は基盤や部品の納期が約1か月で手元に届くのは8月末とのことでした。予定価格は8万円+消費税だそうです。QB-9をお持ちの方でご興味がありましたらお急ぎ下さい。またQB-9を所有していない方には中古市場で探し、店舗でアップグレートの依頼をするとかなり安く購入でき、1年のメーカー保証も受けられると思います。
PCM・DSD 録音(2)[2013年07月27日]
5)昨年の12月から約1か月間GOLDMUND REFERENCE を借用して、Lyra / TITAN および SHELTER / Harmonyの2種類のCartridgeを使って録音した24 bit , 192kHzのwave dataがアルバム30枚ほどあり、もちろんAyre / QA-9で録音したものです。これを活用してみようと考え、Ayre / QB-9で再生してTASCAM DV-RA 1000HDで再録音してみました。dCS Elger plus 1394で再生した音は十分魅力ある音源でした。
1)のAyre / QA-9 QB-9での24 bit , 192kHz wave dataの音質はワイドレンジで特に高域のノビに魅力を感じます。また低域は決して太くならず、スピード感溢れる音の響きを与えてくれます。全体のイメージとしてはスッキリ・クッキリとした透明感の高い情報量が多く温度感のクールな印象を持ちました。5)dCS Elger plus 1394で再生したDSD raw dataでは若干情報量は減少したものの、温度感が暖かく音の響きも豊かになります。こちらも十分魅力的で好みの問題であり、アルバムによっての使い分けで楽しむことが出来ました。
・・・続く
PCM・DSD 録音[2013年07月26日]
TASCAM DV-RA 1000HDではDSD raw録音をメインに行ってきました。もちろん、PCM録音 24bit,192kHzの録音もできますが、こちらはAyre QA-9が担当しています。そこで、両機種でPCM録音・DSD録音したものを再生し音質中心に比較してみました。方法は下記に示した5種類です。
1) Ayre QA-9で録音したものをQB-9で再生する。Mac miniを使用した24 bit , 192kHz wave data
2) TASCAM DV-RA 1000HDでPCM録音・再生する。24 bit , 192kHz wave data
3) TASCAM DV-RA 1000HDでDSD raw 録音・再生する。DSD raw data
4) TASCAM DV-RA 1000HDでDSD raw 録音したものを、dCS Elger plus 1394を介して再生する。DSD raw data
5) 1)で再生し、これを4)の方法で録音・再生する。DSD raw data
結果
単純に24 bit , 192kHzのwave dataを比較試聴したケースでは圧倒的に1)のAyre QA-9 QB-9に魅力を感じます。これは、Ayre QB-9とTASCAM DV-RA 1000HDの再生能力の違いが大きいと思われます。価格差を考慮すればTASCAM DV-RA 1000HDも善戦しています。
3)によるDSD raw dataの再生音についても同様の結果でした。では、4)の場合はどうでしょう?TASCAM DV-RA 1000HDによる再生をdCS Elger plus 1394に置き換えての試聴です。cardas Lightning 15cable を3本使用する贅沢な接続方法です。2)とは次元の異なる「音の響き」が得られます。
・・・続く
水琴窟(2)[2013年07月25日]
水琴窟のマザーテープには1KC:1’00’’ 10KC:20’’ 再び1KC:10’’ とオシレーターによる録音がされていました。
流石にプロの仕事はキッチリしています。私には思いもつきません。
これをすることで、レベル調整をするのでしょう。ところが、OTARI MX55で再生してやると全く録音レベルが合いません。2トラック録音ですから、OTARI MX55の出力調整ノブでレフト・ライトのレベル合わせをしてやり、これをAyre / QA-9で録音しますと2dBもずれてしまいます。QA-9は左右のレベル調整は出来ませんのでOTARI MX55の出力調整を利用するしかありません。
同時にTASCAM DV-RA 1000HDの録音も並行して行っていますが、こちらは左右のレベル調整は出来ます。
マザーテープがキッチリ出来ているのにOTARI MX55の調整不良が残念でしかたありません。対処法を考えてみました。
1:マザーテープごとにOTARI MX55の出力調整を行い全体を整える。
2:2トラックを思い切ってMONOに変換して録音レベルを統一する。
続く
SONY DSD Direct 使用感(2)[2013年07月22日]
DSDIFFフォーマット – DSDIFF (Direct Stream Digital Interchange File Format)SACD(スーパー・オーディオCD)制作用のプロ・オーディオ機器(レコーダー/ワークステーション/オーサリングなど)で広く採用されているDSDファイル・フォーマットです。
DSFフォーマット – DSF (DSD Stream File)ソニー製パーソナルコンピュータ「VAIO」の一部モデル(「Sound Reality」エンジン搭載モデル)でサポートしているDSDファイル・フォーマットです。「SonicStage Mastering Studio(Ver2.0以降)」、「DSD Direct」といったソフトウェアが対応している。
DSFフォーマットの再生はSONY/PS3やSCD-XA5400ES , SCD-XE800が対応しています。他社製ではTEAC/PD-501HR , UD-501等が利用できます。
では上記再生機器を使用して試聴してみますとごく普通のオーディオと同等の再生音です。わざわざwaveをDSFファイルに変換して再生する意味があるとは言い難いです。
DSDIFFファイルは対応機種がほとんどありませんし、将来出てくるとも思えません。
結論:DSD Direct Player を使う必要は感じられない。
SONY DSD Direct 使用感[2013年07月21日]
以前からwave dataをDSF fileに変換するソフトの存在は知っていましたが、まさか自分が5年間使い続けてきたPCに入っていたとは驚きです。20年近く、Think Padを使ってきた自分がVAIOに変更したのはIBMが中国に移転してからです。VAIO AWシリーヅで画面が18.4インチと大きく、PHOTOSHOP virsionでadobe 100%対応だったので購入しました。このPCは主にmailの送受信 , 画像処理 ,印刷に利用していました。音声処理にはまったく使いませんでした。VAIO Audio Suiteの中に DSD Direct およびDSD Direct Playerが含まれています。DSD Directの使い方は3種類あり、1) DSDファイル作成、2) 音楽CD取り込み、3) DSDディスク作成 です。1)DSDファイル作成 は作成済みの24bit , 44.1kHzのwave ファイルからDSF形式のDSDファイルを作成するものです。これが結構厄介で、アルバム1枚を処理するのに1時間ほどかかります。どうもこのソフトはOS:window7に対応していないようです。・・・続く
dCS機材の一部を手放しました[2013年07月20日]
dCSのフルシステムを解体してしまいました。Paganini Transport , Purcell 1394 , Verona 1394の3機種を手放しました。
録音機材の導入に舵取りしました。もっとも比重が高いのは言うまでもなく tone arm cableの購入です。そろそろ、アナログレコードのdigital化作業に終止符を打つ時かと考えての決断です。
しかし、今は非常に後悔しています。dCS Elger plus 1394を介して聴くCDの響きに落胆しているからです。Purcellの作り出す24bit,174.4kHzの音源を軽んじていました。一度体験した音場は忘れられなく、その最良の音の響きを失うことは私の音楽に対する真摯な気持ちを萎えさせます。
もう後の祭りですが、貴重な経験と感謝して?教訓とします。
金銭のために使用している機材を売ることはするな!
Tascam / DA-3000 の購入計画[2013年07月20日]
現在アナログレコードの録音はTASCAM/DV-RA1000HDにanalogue入力してDSD録音しています。その後、BNC cableを3本使いdCS/Elger plus 1394にDSD data(DSDIFF)を送り再生しています。TASCAM/DV-RA1000HDは2.8MHzまでの対応です。しかもPCでの再生は出来なく、TASCAM/DV-RA1000HDでのみ再生可能なのです。互換性がまったく無く普及にも限界があります。そこで思いついたのがTASCAM/DA-3000です。DA-3000の発売は8月末ですが、ファイル形式がDSDIFFおよびDSFの両方に対応しています。さらに2.8MHzと共に5.6MHzまで対応しています。もちろんdCS DACは2.8MHzまでの対応ですので、即5.6MHzでの録音・再生は無理です。取りあえず5.6MHzで録音し、CFカードに保存することは可能になります。そして、このdata fileはDSFなのでPCや他の機種でも再生可能になります。さらには発注してあるAyre / QA9 proの導入で、A/Dコンバータ―をTASCAMからAyreに変更することになります。これによる音質の向上は非常に期待できると思います。・・・続く
tone arm cableの購入計画[2013年07月19日]
友人のNordost tone arm cable odin 購入から8か月が経過し、来週の日曜日(7月28日)に再び訪問します。エーージングも進み「想像を超えた響き」を聴けそうです。
そこで、無謀ともいえるcable 購入計画が立てられました。もちろんNordost cableに限定しますが、odin はあまりに高額ですのでvalhallaを予定していました。ところが新たにvalhalla 2の発表がありました。valhallaが約30万円、valhalla 2は約50万円です。ordinの120万円とは桁外れですが、決して安価とは言えません。輸入代理店のエレクトリに尋ねたところodinと同様valhalla balhalla 2いずれも受注生産だそうです。試聴なしで購入は決断できません。そうなると選択肢はodinのみです。
今は、年金生活の身、200%購入はあり得ません。一念発起して、dCSを手放すことにあいなりました。残した機材はDACのみです。
手放して3日目ですが後悔しています。・・・続く
Ayre QA9 およびQB9のアップグレート[2013年07月19日]
アクシスでQB-9のアップグレートサービスが始まると聞いて連絡を取りました。
QB-9 192kHzバージョンがdsd再生可能になります。さらに、D/Aコンバータ―(DAC デバイス)の高品質化(ボード交換)やもろもろのチューニングを施しdsd再生とは別のグレードアップも得られるようです。dsd再生はDoP方式に対応しておりPCでの使用に限定されます。時期は未確認ですが近々に発表されると思われます。USAからボード一式が届けられ、作業はアクシスで施されるそうです。・・・私は発注済
もう一方のQA-9の方はQA-9proにアップグレートすることによりdsd出力が可能になります。こちらはPCでの取り込みは出来なく残念ですが、bnc cable 3本を使ったDSD RAW , SDIF3の規格で録音が可能になります。DSD2.8やDSD5.6による録音もできます。今はAyre QA-9で24bit , 192kHzのハイレゾ録音、TASCAM/DV-RA1000HDでDSD RAW録音をしていますがAyre QA-9 proを使用することによりTASCAM/DV-RA1000HDによるDSD録音をさらに高音質で取り込むことが可能になるわけです。TASCAM/DV-RA1000HDのA/Dコンバータ―よりAyre QA-9 proのA/Dコンバータ―が優れているはず?・・・続く