水琴窟[2013年07月19日]
Tapeはいわゆるサンパチツウトラで録音された10インチものです。これを再生するにはOTARI MX55を修理する必要があります。分厚い取説があり助かります。供給側のリールドライブは正常です、巻取り側のリールドライブが偏芯しています。その為、10インチテープをセットすると本体にこすってしまうのです。取説に「リールモーターの交換」の解説があり、熟読してから作業にとりかかります。6角レンチを差し込みシャフトに固定している2本のキャップねじを緩めます。リールを固定している4本の端子ねじを外します。ピンチ・ローラー・キャップとピンチ・ローラー、ピンチ・ローラー・シャフトを外していきます。このピンチ・ローラー・シャフトが曲がっていました。とても偏芯を直すのは無理です。もちろん、部品交換も出来ません。近所の板金工場で相談し、ピンチ・ローラー・シャフトをたたいてもらい幾分偏芯が改善されました。これが失敗、ピンチ・ローラー・シャフトが元に戻せなくなってしまいました。しかたないので、今度は精密ペーパーでピンチ・ローラー・シャフトを気長に磨いてやりました。ここまでに1週間を費やしてしまいました。・・・続く
波乱の日々[2013年07月18日]
この2週間は猛暑もありましたが、激動の日々でした。
皆さんは「水琴窟」をご存じですか?甕を逆さまにして土中に埋め、甕の底に数ミリの穴を開けます。ここに水が入り込み反響する音これが水琴窟の原理です。どれも似たような音に聴こえると思われますが、同じ響きを持つものは無いそうです。この水琴窟の響きを録音したopen Tapeが5巻届き、digital 化の依頼が入りました。このうち、2巻は10号reel で38cm/second 2Trackのmaster tapeです。別の3巻は同じく10号reelですが19cm/second 2Trackの編集テープでした。master tapeは各々1巻が約25分ほどです。非常に鮮明な録音がされており水琴窟の響きと共に清流の流れ、鶯やカッコーの鳴き声にうっとりします。激しい雨風や雷鳴轟く効果音も録音されていました。最高音質での取り込み依頼でしたので24 bit , 192kHzおよびDSDでの処理を行いました。さすがに、そのままでの無編集では味気ないので水琴窟の響きも一音、二音、三音と少しづつ変化を与えてみました。最終出来上がりは15分で作成。これをrepeat再生してやるとほとんどの人は心地よくうたた寝します。・・・続く
・dCS機材の一部を手放しました。・・・続く
・Ayre / QA9 proにバージョンアップ ・・・続く
・Tascam / DA-3000 の購入計画 ・・・続く
・tone arm cable の購入計画 ・・・続く
・その他いろいろ(sony:DSD Direct , HP作製ソフト:BIND6.5・・・)
・生後10日の孫と同居
beatles reel to reel 再録(4)[2013年07月06日]
Normalizeは録音レベルが特に低い場合のみ処理しており、普段は使用していませんでした。しかしreel to reel Beatles の録音では録音レベルが低くてもNormalize処理をするとノイズレベルも高くなるので利用出来ません。あとで分かったのですが、soundforge はPCではpeak merter のみの表示でした。しかしMAC ではpeak meter と共にvuppm merter の表示も同時に見れるのです。しかも、OTARI で表示するメーターはvuppmなのです。これまで私はpeak merterでしか録音レベルを見ていなかったのです。再生してやると音圧レベルの高い時はvuppmが大きく振れます。アルバムABBEY ROADでHear Comes The Sun などはpeak merterは振れてもvuppm merterは振れが小さいですが、The End はvuppm merter も大きく振れます。曲によってメーターの振れはまったく異なるのです。これまで、録音時はアルバム全体を通じてレベル調整をしてきました。曲ごとに調整するのは間違っていると考えていたからです。今はどちらが正しいのか?悩んでいます。レコード録音ではDirect Cutting のようなaudiophile 向けではvuppmメーターの振れ方は小さい傾向にあります。レコードの場合は元々RIAA curveに従い圧縮・伸長するわけですが、reel to reel はoriginalに近い状態で録音・再生を行うので同じ方法で処理するのが間違いなのでしょうか?これは、受け売りな話ですが、ラジオ放送をLIVE 中継する時にpeak levelで調整して放送するとリスナーから出力レベルが小さいとクレームがくるそうです。そこで、vuppm で調整して音圧を高めて放送するそうです。聞きかじりの談話ですが。
beatles reel to reel 再録(3)[2013年07月02日]
6月最後の土曜日にreel to reel beatles の所有者(佐藤氏)が九州から試聴に来てくれました。・・・感激です。
最初はMFSL 盤を、次にUK盤、最後にreel to reel から起こした24bit , 44.1kHzのハイレゾ音源を聴いていただき、OTARIから直接 reel to reel の響きも体験し、TASCAM のDSD音源も試聴され各々の特徴を掴んでもらいました。私自身も立て続けに比較試聴したのは初めてです。
ABBEY ROAD のParlophone盤とToshiba EMI pro use series 盤をハイレゾ音源でAyre / QB9で再生した時に不思議な体験をしました。当然UK Original盤のほうが音の響きが太く魅力に溢れ、EMI盤はSN比は良好で線が細いと感じていたのですが、まったく反対だったのです。佐藤氏も困惑のようすで、EMI盤に強く惹かれているようでした。私の受けたショックは大きく、佐藤氏が帰られた後原因追究に2日間部屋に閉じこもる羽目になりました。結論を先に述べますと、録音・編集に原因がありました。基本的に録音・編集は修正しませんが、録音時に出力ゲインが低かったときはSOUND FORGE でNORMALIZEしてゲインを持ち上げてやります。この時4種類の選択肢があります。1)Maximize peak ;2)-10dB(speach) ; 3)-16dB(music) ;4)-6dB(very loud) これまでは3)music で補正してきました。ところが、UK Original は1)Maximize peakで処理していたのです。・・・続く
beatles reel to reel 再録(2)[2013年06月29日]
OTARI MX-55のテンションアームやガイドローラ・テープガード・テープリフター・各々供給側と巻取り側双方にテープの磁性体が付着します。再生ヘッドにも2巻をフルに再生すると磁性体が付着し茶色になります。これらを綿棒に純アルコールを湿らせて清掃してあげます。本来はデマグネタイザーを使用して、消磁するのですが持ち合わせないので省略しております。安価な民生用のデマグネタイザーは使用しない方が良いそうです。ピンチローラーやキャプスタンシャフトの清掃も頻繁に行います。これらの作業によって、高音質な再生音を得ることが可能になります。・・・続く
beatles reel to reel 再録[2013年06月28日]
beatles reel to reel 8巻の録音を取り直しました。OTARI デッキの出力を各巻で調整しました。以前は振り切れないで、なおかつ最大出力が得られるようにしていましたが、今回は-3dbを目安に調整しました。また、Ayre/QA9 192の調整も-18db~-12dbと各巻で選択しました。各巻でも行き帰りで出力が変わります。MONO録音は単純ですが、STEREO録音はL チャンネルとRチャンネルの調整も必要で結構煩雑です。曲間での出力差が出るとどうしようもありません。録音後にSONY SOUNDFORGE 波形編集時に若干の補正は可能ですが、試聴すると違和感を感じてしまいます。
それでも、reel to reel の魅力は十分に堪能できます。波形編集の基本はrecord と同様に無修正です。しかし、テープ録音は磁性体が色々な問題を抱えています。・・・続く
beatles reel to reel 再録音 [2013年06月24日]
昨日NHKで長年録音に携わってきたベテランの二人の方がお見えになりました。色々とOTARIの調整の仕方を指導して頂きました。
特に再生ヘッドの調整・清掃および出力ゲインの取り方や適正録音レベルを教示していただき私の技術の未熟な点が多々あることが分かりました。
そこで、beatles reel to reel は再録音することになりました。今日はTA-PMC 1202 (Please Please Me)を取り直してみました。ヘッドの清掃が足りなかったようで、今回は一定のゲインレベルでテープを再生することが出来ました。また、OTARIデッキの出力ゲインを若干下げて録音したところ、SNが高まりひずみも気にならなくなりました。今回も24bit , 44.1kHz のPCM 録音とDSD 録音を同時に行い比較試聴してみましたが、その差は感じられませんでした。共に素晴らしい音の響きが得られました。beatles reel to reel は全て再録音いたします。
「響きの館」 in 武蔵浦和[2013年06月23日]
9月15日(日)武蔵浦和コミュニセンターサウスピア9階 048-844-7215 の音楽室5で開催いたします。http://www.e-map.ne.jp/pc/index.htm?cid=Saitama&kid=1166
武蔵浦和コミュニセンターサウスピアは今年の1月4日にオープンしたばかりのさいたま市南区役所の最上階に作られた交流スペースです。
定員は各回10名、4部編成です。
1:11:00~12:30 , 2:13:30~15:00 3:15:30~17:00 4:18:00~19:30
AM-101M スピーカーを使ったハイレゾ音楽の試聴を中心に行う予定です。
ソフトはdisk audiophile でこれまでdigital 化してきた24bit 音源を使用します。
お友達・家族お誘いの上どしどし応募下さい。連絡先:mail@disk-audiophile.jp 携帯:080-1086-3833 天野
21:00より打ち上げ 会費3,000円
dCS systemにcrystal cable(firewire)を利用[2013年06月21日]
これまでfirewire cableは純正のAWM1.8m High Speed CableをPaganini Transportからdcs Elgar Plus1394 DAC間に使用していました。
デモ cableをほんの1時間程度でしたが使用させていただきました。CardasのBNC cableでも驚かされましたが、今回も同等の驚きを感じられました。SACD softを少数しか持ち合わせていませんので購入は出来ませんでしたがその能力は確かなものです。ちなみに、dCS purcellとElger 間にfirewire cable を用い16bit 44.1kHz data をdsdに変換した音を試聴するとPCMとは違う傾向の響きが得られました。低域が伸び、華やかさ・押し出しの強さは弱くなり心地よい響きです。soft によってdsd とPCMの使い分けは結構楽しめそうです。今までSACDに興味は持てませんでしたが、これからは積極的に購入しようと思います。
beatles digital 化作業の完了[2013年06月20日]
昨年の12月から始まったbeatles 録音・編集が終盤を迎えました。MFSLだけでもbeatles colection :14枚、通常盤:14枚、UHQR 100:1枚、john lennon/imagine:1枚の計30枚これにTest Press盤:3枚とsample盤:2枚の合計35枚を所有しています。Goldmund / Ref.とLyra/TITANの組み合わせで24bit,44.1kHzおよび24bit,192kHzの2通りでfile数は70出来ます。さらにGoldmund / Ref.とSHELTER/Harmonyの組み合わせも70fileありますので全部で140種類の膨大なdataを所有するに至りました。
これに、TASCAM /DV-RA1000HDで録音しているdsd dataが加わります。1000曲を大きく超えるアルバムが完成です。
さて、どう活用しましょうか?・・・思案中です。どなたか提案してください、お待ちしております。
「響きの館」in 武蔵浦和を9月15日(日)開催します。詳細は追って記載します。