AM-101を試聴して(続)[2012年09月28日]
AM-101 , AM-105m をこれまでは音質優先でアンプを選択してきましたが、今回はデザインと低価格で選んでみました。対象として購入したのは以下の写真に示した2機種です。
両機種とも出力は2X15W 4 ohmsです。The dogはi-Pod 専用プリメインアンプで、スピーカー出力端子を持っています。入力信号はi-Podから出力するMP3 , AAC , WAV信号になります。一方のERNESTOLOは独立したパワーアンプと真空管を使ったプリアンプのセパレートアンプで、LINE入力信号での再生になります。今回はCD プレーヤーにLuxman D-N100を使いました。電源ケーブルは純正の付属品を使い、ラインケーブルとスピーカーケーブルはZu Cable のMISSIONシリーズを使用しました。結論から言いますとAM-101 は両アンプとも使えませんでしたが、AM-105mは十分使えることがわかりました。The dog ではMP3 , AAC 信号を再生するとラジカセ程度の音質しか得られませんが、WAV データ(24bit , 96kHz)では低域の量感あるサウンドを楽しむことができました。ERNESTOLOは中高域の解像度が高く少しキツクまた低域に物足りなさを感じました。このあたりもプリ-パワー間のケーブルや電源ケーブルの使い方を工夫すれば十分満足のいくシステムが構築できるものと思いました。参考までに購入価格はThe dogが約3万円で、ERNESTOLOが3万6千円でした。
AM-101を試聴して[2012年09月27日]
今回からはAM-101についてAM-105mとの比較を通して感想を書きたいと思います。基本的なコンセプトは105mとまったく同じで、ユニット・エッジ・フレームに違いはありません。エンクロージャーのサイズが一回り小型化されています。
インピーダンスが105では4 ohmsになのに対し101では3ohmsなのが最も音質に大きな違いをもたらしていると思われます。そして、アンプに高負荷を要求します。DENON CX3シリーズでは101を十分に鳴らし切ることは出来ません。Luxman N100シリーズは真空管の利点からか音場の広がりと安定感を感じることが出来ます。もちろんJ.R.D.Gの組み合わせでの試聴は十分満足のいく結果を得られます。しかし何といってもJ.R.D.GのModel 8Tで再生すると音が豹変します。まるでWilson Audio のWATT-PUPPYに匹敵するエッジのたった音像を聴かせてくれます。レンジの狭さも感じず驚きました。是非皆様にも一度体験していただきたいです。フルレンジスピーカーの概念がきっと変わること請け合いです。105mでは残念ながらModel 8Tを使用してもここまでの音は出せませんでした。そして、前回は電源ケーブルの必要性を書きましたが、スピーカーケーブルも同様に重要です。J.R.D.Gのアンプを使用する時はCardas cable を試してください。高価な買い物になりますが、価格以上の効果が得られます。
AM-105mを試聴して(続)[2012年09月24日]
AM-105mは「響きの豊かさ」をテーマに開発・制作されています。特に「弦の響き」と「人の声」に焦点を当てているようで、フルレンジの特徴を生かし位相のズレは無く高SN比を見事に達成しています。また小型で仕上げの美しさも際立っています。これにマッチしたアンプやCDプレーヤーもコンパクトで上品なデザインを要求したくなります。今回選んだのはDENONのCX-3シリーズとLUXMAN のN100シリーズです。CX-3はSACDにも対応している現代的なレンジの広い再生音を醸しだします。一聴すると高域がややきつく感じられますが、105mの豊かな響きに助けられています。ROCK やPOPSにも十分こたえており、スピード感もダイナミックに再生してくれます。これに対してN100は真空管アンプの特徴を生かした上品な再生音を聴かせてくれます。50年代の古いレコードを再生するとノイズが気になることがありますが、105mは決して不快な音を出しません。私はオーディオマニアの一面も合わせ持っているので、105mの音に物足りなさを感じることもあります。ワイドレンジで低域がスピード感を合わせ持ち、あたかも演奏会場もしくは録音スタジオに自分が入り込んだ状況を求めます。しかし、音楽を純粋に楽しむには105mを選択すると思います。
さらに105mにJ.R.D.GのCapri S とModel 102 Sを組み合わせるとオーディオマニアにも納得の音場を再現してくれます。デザイン,サイズ共に105mにはベストセレクトですが、価格帯が大きく上回りどなたにもお薦めとは言えません。しかし、CX-3,N100いずれにも電源ケーブルをバージョンアップすると高密度な臨場感が得られますのでぜひお試しください。
試聴ルーム開設の準備[2012年09月23日]
Mobile Fidelity Sound Lab (MFSL)は私が集めている主なレーベルの1つです。アルバムジャケットの画像を掲載すると共に音声を一部試聴出来るように現在準備しております。画像データはほぼ完成いたしました。少しずつ添付していきますのでお楽しみ下さい。
AM-105を試聴して[2012年09月23日]
AM-105のユニットは10-cm,1-way,full-range driver unit(Vocal Driver-3) M-fibre cloth,polymer-coated diaphragm です。エッジはRubber-coated clothでフレームはDie-cast almuminiumで作られています。箱は12mm-thick 6-layer MDF piano finishで仕上げられており美しい。システムを組むうえで価格は重要な要因です。今回はDENONシステムとLUXMANシステムで試聴しました。・・・続く
MFSL auction情報[2012年09月22日]
e-bay でMFSL1-126 EAGLES / Hotel California のTEST PRESS 盤が出展されています。非常に稀ですので興味のある方は覗いてみては?参考までに私が購入したのは8年ほど前で、$1,500でした。EAGLES / Hotel California はDCC , original 多数発売されていますが、情報量の豊かさではMFSLにかなうものはないと思っています。さらにMFSL盤のなかでも特に録音が優れており通常盤mint-状態でも50,000円位で取引されています。
今回から新たに機材の写真と説明をカテゴリーに追加します[2012年09月22日]
最初はamm sound lab のスピーカーです。
AM-101 シリーズとAM-105シリーズの2種類がメインです。マイナーチェンジが毎年行われ105から105iに改良され、現在は105mになっています。主な改良点はドライバーユニットだそうです。101 , 105 いづれも10-cmユニットのフルレンジのバスレフスピーカーです。サイズが異なっており、101は160(W)x220(H)x205(D)mmに対し105は170(W)x270(H)x220(D)mmと一回り大きくなります。また、インピーダンスは101が3 ohms、 105が4 ohmsで105のほうがアンプに負荷をかけなくてすみます。
両者ともに「音の響き」をメインテーマに作成されており、解析データーを中心にするのでは無くあくまでも試聴時の音楽の豊かなヒビキで作品を完成しているそうです。制作者の大村正則氏は47研究所や山本音響工芸などにユニットを提供しております。
大村氏語る:今頃の録音はこの<HIBIKI>が無いのが多く疲れる。電車もゆっくり走ると景色が見えるが速いと見えない。楽しみが減った感じです。響きが足らないのはなぜか?不思議な考えで過去をあさっています。
当店舗ではamm sound lab の試聴および販売を行っています。お気軽に連絡をください。また毎月第3土曜日に開催している響きの館「軽子坂コンサート」にもぜひ参加ください。
Direct Cutting レコードを再生して[2012年09月21日]
EAST WIND (EW-10003)The L・A・4:PAVANE POUR UNE INFANTE DEFUNTE(亡き王女のためのパバーヌ)digital化の依頼があり久しぶりにDirect Cutting を聴きました。
Bud Shank , Laurindo Almeida , Ray Brown , Shelly Manne による演奏で、録音は1976年Warner Bros. Recording Studios,CAで行われています。プレスは日本ビクターでした。
レコード盤に針を下して、あまりの臨場感に圧倒されました。イントロから鐘の音が鮮烈な響を流し、スネアドラムの繊細でエネルギー感たっぷりな音、ギターの音色が生そのものです。ベースは部屋中に震え渡り固唾をのむ音場が生まれました。お客様はSHELTER Model901の端正な音がお気に入りでした。私はHarmonyの色彩豊かな音色が最も合っていると思います。力強いJAZZ風に試聴するならばModel9000を選択するでしょうね。音の良し悪しでは無く、好みで選べば良いんでしょう。レコード棚を探すとEW-10004The L・A・4:GOING HOME, EW-10006 The Great Jazz TrioDirectFromL.A.他にSheffield LabのDirect Cutting レコードが10枚ほど見つかりました。また、24Bit で再生した音はさらに臨場感溢れる音を聴かせてくれました。近々に響きの館「軽子坂コンサート」でDirect Cutting レコード試聴会を企画する予定です。
Cartridgeの選別(5)[2012年09月20日]
SHELTER Model 901とGoldmund Studietto + T5の組み合わせで得られる音は非常に特徴的でまた、再現が難しいです。Cartridge の特徴と言うよりはむしろT5のリニアトラッキングアームの影響が大きいと思います。Studiettoは3点支持のプレーヤーで、全体を水平に調整します。アームの設定はCartridgeの移動に使う丸型ゴムを支持する台座の両方向の平行を取ります。
次にCartridge をヘッドシェルに取り付け、針圧の仮調整をします。針が水平かつ、平行にスピンドルに向かうことを確認し、しっかり固定します。そして、アームの移動と共に重心がセンターに移るのでプレーヤーを支えているスプリングを調整する必要があります。最後にアームがピックアップするタイミングを調整してレコードの再生を行います。わずかでも調整がずれていると曲の途中で針が上がってしまいます。初めのころは音質の調整どころか全曲再生するのにも四苦八苦しました。
試聴に向いているレコードはピアノソナタなど小編成ものです。これまで依頼をうけたものではLudwing van Beethoven : Stefan Vladar, Klavier/piano schwann MUSICA MUNDI vms1087 がお薦めです。
ホームページの背景を変えました[2012年09月17日]
これまでレコードの画像を使っていましたが、今日からはアナログプレーヤーとレコード、トーンアーム、カートリッジの写真を背景に使ってみました。月に1回変更する予定です。ここで問題です。1:レコードのタイトルは? 2:プレーヤーの機種は? 3:トーンアームの型番は? 4:カートリッジは何? 5:最後に1か所だけこのシステムに矛盾があります、それをお答え下さい。全問正解者の中から一名の方に無料digital化をおうけします。どしどし応募ください。
また、マイブログに画像を入れられるようになりました。次は音声が挿入できるよう勉強します。ご期待ください。