ページ本文へ

dCS/p8iのセットアップ[2014年02月24日]

音質は一体型ですが流石dCSの商品で緻密な「音の響き」を演出します。Paganiniの4点フルセットとは比較にならずダイナミックレンジの広さは感じられません。Paganiniは温度感も低く、透明度にすぐれていますが、P8iは温度感にぬくもりを感じ素直な音作りです。温度感を有しながら緻密な情報を得られるのは貴重な製品です。女性ボーカルはまさにdCS/P8iの真骨頂で、目の前に等身大のステージが広がります。器楽曲・室内楽・声楽には適していますが、スピード感を必要とするロックや低域の押し出しを有するジャズなどは物足りなさを感じます。SACDはSN比の高いきれいな音の響きを得られます。CDではElger plus 1394を介して再生しますが、ダブルスピード・ダブルワイヤーにも対応していないのでTASCAM / DV-RA1000HDの方が個人的には好きな音の響きです。
一体型のSACD PLAYERとしては音楽を楽しむには十分満足できる製品であることは認めますが、オーディオマニアとしては物足りなさを感じます。
ドライブをESOTERIC製に取り換えたP8i Mk2はよりオーディオ的な満足度を高めてくれるものと考えております。