響きの錬金術物語(3)[2012年11月19日]
3)<響き>語源を、簡単に考えれば音響的な振動のことですが、この言葉は幅広い感性を表すに必要な言葉とも考えられます。我々が<響き>を表現する場合、音、色相、香り、味覚などにも言葉の形容として使われます。香りの場合、香水の表現にも柔らかい響き等と色相などは、色鮮やかな響き、味覚は、お酒等の評価では、もっとも上手く使われる事が多いのでは、ウイスキーなどはフレーバー等の表現をこの響きの中に取り入れて使われます。叉、奥行きのある等と多種多様な表現が響きを基に語られる事が多いのも、<響き>の語源が、幅のある奥の深い言葉であり、それを、とりこにしている何かが、ここに隠されていると考えて、ここでは<音楽の響きと錬金術>を探求する事にしましょう。・・・ 大村正則