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響きの錬金術物語(4)[2012年11月26日]

音楽の響きの源は演奏の現場が基本でしょう。演奏家、指揮者、演奏会場で一つの響きが形成されます。それを録音する現場を仕切る、音楽プロデュウサ-、録音エンジニアで更に音の響きが変化していきます。このプロセスでほぼ音楽の8割程度が創られる事が一般です。この現場で色んな人間ドラマが展開して、作品として輩出されて来たのが今、アーカイブスとして再生して楽しむ事が出来る。まさに、響きの芸術そのものです。ここでは評論的なものを別にして、ここ1世紀の間に残された響きの宴がこうも多彩なのか、面白く探求することも、今後の響きの未来に役立つ事を考え、音響的現場から考える事にしましょう。・・・ 大村正則