Cartridgeの選別(5)[2012年09月20日]
SHELTER Model 901とGoldmund Studietto + T5の組み合わせで得られる音は非常に特徴的でまた、再現が難しいです。Cartridge の特徴と言うよりはむしろT5のリニアトラッキングアームの影響が大きいと思います。Studiettoは3点支持のプレーヤーで、全体を水平に調整します。アームの設定はCartridgeの移動に使う丸型ゴムを支持する台座の両方向の平行を取ります。
次にCartridge をヘッドシェルに取り付け、針圧の仮調整をします。針が水平かつ、平行にスピンドルに向かうことを確認し、しっかり固定します。そして、アームの移動と共に重心がセンターに移るのでプレーヤーを支えているスプリングを調整する必要があります。最後にアームがピックアップするタイミングを調整してレコードの再生を行います。わずかでも調整がずれていると曲の途中で針が上がってしまいます。初めのころは音質の調整どころか全曲再生するのにも四苦八苦しました。
試聴に向いているレコードはピアノソナタなど小編成ものです。これまで依頼をうけたものではLudwing van Beethoven : Stefan Vladar, Klavier/piano schwann MUSICA MUNDI vms1087 がお薦めです。