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AM-105mを試聴して(続)[2012年09月24日]

AM-105mは「響きの豊かさ」をテーマに開発・制作されています。特に「弦の響き」と「人の声」に焦点を当てているようで、フルレンジの特徴を生かし位相のズレは無く高SN比を見事に達成しています。また小型で仕上げの美しさも際立っています。これにマッチしたアンプやCDプレーヤーもコンパクトで上品なデザインを要求したくなります。今回選んだのはDENONのCX-3シリーズとLUXMAN のN100シリーズです。CX-3はSACDにも対応している現代的なレンジの広い再生音を醸しだします。一聴すると高域がややきつく感じられますが、105mの豊かな響きに助けられています。ROCK やPOPSにも十分こたえており、スピード感もダイナミックに再生してくれます。これに対してN100は真空管アンプの特徴を生かした上品な再生音を聴かせてくれます。50年代の古いレコードを再生するとノイズが気になることがありますが、105mは決して不快な音を出しません。私はオーディオマニアの一面も合わせ持っているので、105mの音に物足りなさを感じることもあります。ワイドレンジで低域がスピード感を合わせ持ち、あたかも演奏会場もしくは録音スタジオに自分が入り込んだ状況を求めます。しかし、音楽を純粋に楽しむには105mを選択すると思います。

J.R.D.G:Capri S + Model102 S

J.R.D.G:Capri S + Model102 S

さらに105mにJ.R.D.GのCapri S とModel 102 Sを組み合わせるとオーディオマニアにも納得の音場を再現してくれます。デザイン,サイズ共に105mにはベストセレクトですが、価格帯が大きく上回りどなたにもお薦めとは言えません。しかし、CX-3,N100いずれにも電源ケーブルをバージョンアップすると高密度な臨場感が得られますのでぜひお試しください。